発音・アクセント / 発音記号と音のルール
頻出解法パターン
パターン1: 「発音が異なるものを選べ」問題の解き方
こんな問題で使う
下線が引かれた複数の単語の中から、発音が他と異なるものを選ぶ問題。
解法の手順
- 選択肢の単語をすべて発音記号に書き直す(頭の中で構わないので、必ず1語ずつ確認する)。
- 下線部にあたる音だけを取り出して比べる。
- 同じ記号になるものをグループにまとめる。
- 1つだけ違うグループに入る単語が答え。
具体例
sit・ship・big・nice の下線部(i)を比べると、sit /ɪ/、ship /ɪ/、big /ɪ/、nice /aɪ/ となり、nice だけ二重母音のグループに入るので、これが答えになる。
パターン2: 綴りに惑わされず発音記号で判断する
こんな問題で使う
同じ綴り字(ea、ou、ough など)が、単語によって異なる発音になる問題。
解法の手順
- 「同じ綴りだから同じ発音のはず」という思い込みをまず捨てる。
- 単語ごとに発音記号を確認する。
- 綴りではなく、発音記号どうしを比べて答えを出す。
具体例
"ea" という綴りは、bread /e/、bead /iː/、break /eɪ/ のように、単語によって3通り以上の読み方をする。同様に "ough" も、though /ðəʊ/、through /θruː/、thought /θɔːt/、tough /tʌf/、cough /kɒf/ のように、単語ごとにまったく異なる音になる。
パターン3: 有声音・無声音の判定方法
こんな問題で使う
子音が有声音か無声音かを判定する問題、および語尾の -s・-ed の発音を答える問題。
解法の手順
- 判定したい子音を、実際に喉に手を当てて発音してみる。声帯が震えれば有声音、震えなければ無声音。
- -s・-es の語尾は、直前の音で決まる。無声音のあとは
/s/、有声音・母音のあとは/z/、s・z・sh・ch などの音(歯擦音)のあとは/ɪz/という音節が増える。 - -ed の語尾も同様に、無声音のあとは
/t/、有声音・母音のあとは/d/、/t//d/のあとは/ɪd/という音節が増える。
具体例
cats は t(無声)のあとなので -s は /s/、dogs は g(有声)のあとなので -z は /z/、watches は ch(歯擦音)のあとなので -es は /ɪz/ となり /ˈwɒtʃɪz/ になる。同様に、walked は k(無声)のあとなので /t/、played は ay(有声・母音)のあとなので /d/、wanted は t のあとなので /ɪd/ になる。
パターン4: リンキングを予測する
こんな問題で使う
自然な速さで発音したときにどう聞こえるかを答える、音のつながりに関する問題。
解法の手順
- 単語の切れ目に注目し、「前の語の語末が子音」かつ「次の語の語頭が母音」になっている箇所を探す。
- 見つかったら、その子音と母音がなめらかにつながって1つの音のように聞こえると考える。
- その箇所が2つ以上連続している場合は、まとめて一続きの音になる。
具体例
turn it off は、turn の語末 /n/ が it の語頭 /ɪ/ に、it の語末 /t/ が off の語頭 /ɒ/ につながり、/ˈtɜː nɪ tɒf/ のように、まるで1つの単語のように聞こえる。
パターン5: 脱落・同化のパターンを見抜く
こんな問題で使う
自然な速さの発音で、音が消えたり変化したりする箇所を答える問題。
解法の手順
- 子音が3つ以上連続している箇所を探す。真ん中の
/t//d/は脱落しやすい。 /t//d/の直後に/j/(you・your などの y)が続く箇所を探す。これは同化が起こりやすい典型パターンで、/tʃ//dʒ/に近い音に変化する。- 見つかった箇所について、変化後の音を発音記号で書き出す。
具体例
must be は /s/ と /b/ の間の /t/ が脱落して /mʌs biː/ になる。Would you は /d/ の直後に /j/ が続くため、同化によって /ˈwʊdʒuː/ になる。