読解 / 読解の基本技術
頻出解法パターン
パターン1: 段落の主題を特定する手順
こんな問題で使う
段落や文章全体の主題(main idea)、あるいは適切なタイトルを選ぶ問題。
解法の手順
- 各段落の最初の1文と最後の1文にまず注目する。
- 具体的な数字・固有名詞だけに触れている選択肢を除外する(それらは支持文の内容であることが多い)。
- 残った選択肢が、段落中のすべての具体例・支持文を包み込める一般性を持っているか確認する。
- 本文に書かれていない情報を含む選択肢(一見もっともらしくても本文根拠がないもの)を除外する。
具体例
ある段落が「街路樹の3つの利点(空気・気温・健康)」を挙げている場合、「街路樹には複数の利点がある」のように3つすべてをまとめられる選択肢を選び、「街路樹は空気をきれいにする」のように一部の利点にしか触れていない選択肢は除外する。
パターン2: 指示語の指す内容を特定する手順
こんな問題で使う
it, this, that, one などの指示語が指す内容を問う問題。
解法の手順
- 指示語の直前の名詞、または直前の文全体を候補として洗い出す。
- 指示語が単数か複数かを確認し、候補の数と一致するか確かめる。
- 候補を指示語の位置に代入して文を読み直し、意味が自然に通るか確認する。
- one の場合は「同一物」ではなく「同種の別物」を指す可能性を必ず検討する。
具体例
I lost my old umbrella, so I bought a new one. という文では、one を my old umbrella(なくしたそのもの)に置き換えると意味がおかしくなるため、「傘という同種の、別の1本」という解釈が正しいと判断する。
パターン3: ディスコースマーカーから空所や論理関係を推測する手順
こんな問題で使う
空所にディスコースマーカーを補う問題、または文と文の論理関係を問う問題。
解法の手順
- 空所の前後の内容を、それぞれ日本語で要約してみる。
- 前後の内容が「同じ方向(追加・例示)」か「反対方向(対比)」か「原因と結果」かを判定する。
- 判定した関係に対応する語句(however, therefore, for example など)を選択肢の中から選ぶ。
- 選んだ語句を実際に空所に入れて読み直し、文脈上不自然でないか最終確認する。
具体例
前の文が「新しい高速道路で移動時間が短縮された」(良い面)、後の文が「近隣住民が騒音の増加に不満」(悪い面)である場合、方向が反転しているので、対比を示す However を選ぶ。
パターン4: 語形と文脈を組み合わせて未知語の意味を推測する手順
こんな問題で使う
下線部の語句の意味を問う問題(語彙推測問題)。
解法の手順
- 単語の接頭辞・接尾辞から、大まかな意味の方向性(肯定/否定、可能/不可能など)を確認する。
- 直後にコンマ+具体的な言い換えや、that is、or などがないか確認する。
- but, unlike, while などの対比語がないか確認し、あれば反対側の既知の語句から意味を逆算する。
- because, so, as a result などの因果関係を示す語がないか確認し、結果や原因から意味を逆算する。
- 推測した意味を文に当てはめ、文全体が自然に読めるか最終チェックする。
具体例
Unlike her older brother, who is quite talkative, Mia is rather taciturn. という文では、Unlikeによる対比と、既知語talkative(おしゃべりな)から、taciturnは「口数が少ない」という反対の意味だと推測する。
パターン5: 設問を先に読んでから、読み方(スキミング/スキャニング)を決める手順
こんな問題で使う
複数の設問がある長文読解問題全般。特に時間配分を意識したいとき。
解法の手順
- 本文を読む前に、設問文にざっと目を通す。
- 「主題・タイトルを問う設問」であれば、本文を読むときにスキミング(各段落の最初と最後に注目)の姿勢で臨む。
- 「特定の数字・日付・固有名詞・語句の意味を問う設問」であれば、その手がかりを覚えておき、本文中でスキャニング(該当箇所探し)を行う。
- 該当箇所を見つけたら、その前後の1~2文だけを精読して答えを確定させる。
具体例
設問が「本文によると、この調査には何人の学生が参加したか」であれば、本文全体を丁寧に読むのではなく、数字が出てくる箇所(342 students など)を探し、見つけた文だけを精読して答えを確定させる。