語彙・イディオム / 重要多義語
よくある間違い
間違い1: get を「手に入れる」の意味だけで覚えてしまう
よくある誤答例
It got very cold last night. という文を見て、get の意味が思い浮かばず、訳せなくなってしまう。
なぜ間違いなのか
get は「手に入れる」という意味だけの単語ではありません。後ろに形容詞が続くと「~になる」という状態の変化を表す、まったく別の意味になります。get を1つの意味だけで覚えていると、こうした基本的な文にも対応できなくなります。
正しい考え方
get の後ろに続く語の種類に注目しましょう。get + 名詞なら「手に入れる」、get + 形容詞なら「~になる」、get + to + 場所なら「着く」というように、後続の形とセットで意味を整理して覚えることが大切です。
間違い2: 使役の make に to をつけてしまう
よくある誤答例
「その知らせは彼を悲しくさせた」を The news made him to feel sad. のように、made と feel の間に to を入れてしまう。
なぜ間違いなのか
make を使役動詞(Oに~させる)として使うときは、後ろに動詞の原形をそのまま置きます(原形不定詞)。to不定詞を使う使役表現(want 人 to do など)と混同して、make にも to をつけてしまうのが典型的な間違いです。
正しい考え方
make, have, let のような使役動詞は「make + O + 原形」の形をとり、to は不要です。The news made him feel sad.(その知らせは彼を悲しくさせた。)のように、to を入れずに動詞の原形を直接続けましょう。
間違い3: have の「持っている」という意味だけで覚えてしまう
よくある誤答例
She has already left the office. という文を見て、「彼女はすでにオフィスを持っている」のように誤訳してしまう。
なぜ間違いなのか
この文の has は、一般動詞の「持っている」ではなく、現在完了形(have + 過去分詞)を作るための助動詞です。has の後ろに already という副詞と過去分詞 left が続いていることに気づかず、have を常に一般動詞として訳そうとすると誤訳になります。
正しい考え方
have の直後に過去分詞(-ed形や不規則動詞の過去分詞形)が続いている場合は、現在完了形の一部だと判断しましょう。この文は「彼女はすでにオフィスを出た(退社した)」という意味になります。
間違い4: take と bring の方向性を区別せずに使ってしまう
よくある誤答例
友達に電話で「今そちらに持っていくね」と言うつもりで、I'll take it to you now. のように take を使ってしまう。
なぜ間違いなのか
take と bring はどちらも「持っていく・持ってくる」と訳せますが、方向性が逆です。bring は「(話し手や聞き手がいる場所)へ持ってくる」、take は「(話し手や聞き手がいない、別の場所)へ持っていく」という違いがあります。電話の相手のところへ物を届ける場面では、相手のいる場所を基準に考えるので bring が適切です。
正しい考え方
「今どこにいる人を基準にした移動なのか」を考えましょう。相手のいる場所(またはこれから話し手と聞き手が集まる場所)へ向かう場合は bring、それ以外の場所へ持っていく場合は take を使います。この場面では I'll bring it to you now. が正しい表現です。
間違い5: put on(着る動作)と wear(着ている状態)を混同する
よくある誤答例
「彼は毎日制服を着ている」という状態を表したいのに、He puts on his uniform every day. のように put on を使ってしまう。
なぜ間違いなのか
put on は「(これから)身につける」という一回の動作を表す表現です。一方、wear は「(すでに)身につけている」という継続的な状態を表します。日本語ではどちらも「着ている」と訳せてしまうため混同しやすいですが、英語では動作と状態がはっきり区別されます。
正しい考え方
「これから服を着る動作」なら put on、「すでに服を着ている状態」なら wear を使います。「彼は毎日制服を着ている(着用している)」という状態を表すなら、He wears his uniform every day. が正しい表現です。
間違い6: matter を名詞の意味だけで覚えてしまう
よくある誤答例
It doesn't matter to me who wins the game. という文で、matter を名詞として訳そうとして意味が取れなくなる。
なぜ間違いなのか
matter には「事柄・問題」という名詞の意味だけでなく、「重要である」という動詞の意味もあります。doesn't という助動詞の否定形の直後に来ている時点で、matter は動詞として使われているはずだと判断する必要があります。
正しい考え方
matter の直前に do/does/did の否定形や、to不定詞の to があれば、それは動詞として使われているサインです。この文は「誰がその試合に勝つかは、私にとって重要ではない」という意味になります。
間違い7: mean を「意味する」の意味だけで覚えてしまう
よくある誤答例
Don't be so mean to your little sister. という文を、「妹に対してそんなに意味しないで」のように誤訳してしまう。
なぜ間違いなのか
mean には動詞の「意味する」という意味のほかに、形容詞の「意地悪な」という意味もあります。be動詞の補語の位置に mean が来ている場合、それは形容詞として使われています。
正しい考え方
mean の直前に be動詞(am, is, are, be, beingなど)がある場合は、形容詞の「意地悪な」の意味である可能性を考えましょう。この文は「妹にそんなに意地悪にしないで」という意味になります。
間違い8: fine を「元気な」の意味だけで覚えてしまう
よくある誤答例
He had to pay a fine because he was driving too fast. という文で、fine を「元気な」という意味のまま訳そうとして意味が通らなくなる。
なぜ間違いなのか
fine には形容詞の「元気な・晴れた・上質な」という意味だけでなく、名詞・動詞の「罰金(を科す)」という意味もあります。a という冠詞の直後に来ている時点で、fine は名詞として使われているはずだと判断できます。
正しい考え方
fine の前に a/an や the などの冠詞がある場合は、名詞の「罰金」の意味である可能性を考えましょう。この文は「彼はスピードを出しすぎていたので罰金を払わなければならなかった」という意味になります。