文法 / 助動詞

can/could, may/mightの用法

要点整理

can/could の3つの用法

助動詞 can には、大きく分けて3つの意味があります。

①能力(~できる)

She can speak three languages.(彼女は3つの言語を話すことができる。)

canの過去形は could です。

He could swim across the river when he was a child.(彼は子どものころ、その川を泳いで渡ることができた。)

②許可(~してもよい)

Can I use your pen for a minute?(あなたのペンを少しの間使ってもいいですか。)

could を使うと、canより控えめで丁寧な依頼になります。

Could I borrow your umbrella?(あなたの傘をお借りしてもよろしいでしょうか。)

③一般的な可能性(~することがある)

特定の1回の出来事ではなく、「そういうことも起こりうる」という一般論を述べるときにも can を使います。

Anyone can make a mistake.(誰でも間違いを犯すことはある。)

It can be very cold in this area in winter.(この地域は冬、とても寒くなることがある。)

この意味の can の否定形 can't は、「~のはずがない」という強い否定的な確信を表すことがあります。

That story can't be true.(その話は本当のはずがない。)

may/might の用法

①許可(~してもよい)

canより改まった、丁寧な響きを持つ許可の表現です。目上の人への発言や、フォーマルな場面でよく使われます。

You may leave the room now.(もう退室してもよろしい。)

②推量(~かもしれない)

may は「五分五分程度」の可能性を表す推量に使われます。

It may rain this afternoon.(今日の午後は雨が降るかもしれない。)

might は may よりもさらに控えめ・不確かな推量を表します。「mightはmayの過去形」という理解のしかたもできますが、実際には現在・未来のことにもそのまま使われる点に注意しましょう。

She might already know the answer.(彼女はすでに答えを知っているかもしれない。)

否定形は may not / might not で、「~ではないかもしれない」という意味になります(mayn'tやmightn'tという短縮形はほとんど使われません)。

He may not come to the party tonight.(彼は今夜のパーティーに来ないかもしれない。)

許可・推量の強さの比較

意味 くだけた表現 改まった・控えめな表現
許可(~してよい) can may
依頼(~してくれますか) can you ~? could you ~?
推量(~かもしれない) may(五分五分) might(mayより控えめ)

can と be able to の使い分け

can には未来形・完了形・不定詞の形がありません。そのような形が必要なときは be able to を使います。

I will be able to drive a car next year.(私は来年、車を運転できるようになるだろう。)

He has been able to speak English since he lived in Canada.(彼はカナダに住んでいたときから英語を話せるようになっている。)

もう1つ重要な違いがあります。canの過去形 could は「(継続的な)一般的能力があった」ことを表すのに対し、過去のある1回の状況で実際に達成できたことを言うときは、could ではなく was/were able to を使うのが原則です。

She could play the piano when she was five.(彼女は5歳のとき、ピアノを弾くことができた。)← 一般的な能力

She was able to escape from the burning building.(彼女は燃えている建物から逃げることができた。)← その場で実際に成功した1回の出来事

この文で could を使うと、「(なぜか)逃げる能力を持っていた」という不自然な意味になってしまうため、was able to が適切です。ただし、否定文(couldn't)では、一般的能力・1回の失敗のどちらにも could を使うことができます。

I couldn't finish my homework yesterday.(私は昨日、宿題を終わらせることができなかった。)

例題

例題1(基本)

問題

次の英文の空所に、can, could, may, might のうち最も適切なものを1つずつ入れよ(1つの語につき1回だけ使うこと)。

(1) Look at those dark clouds. It ( ) rain soon.

(2) ( ) I ask you a personal question? — Of course.

(3) My grandfather ( ) run 10 kilometers when he was young, but he can't run at all now.

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(1) 空模様から雨が降る可能性を推量しているので、「~かもしれない」の意味の助動詞を入れます。ここでは残りの選択肢との兼ね合いから might を入れるのが適切です。

Look at those dark clouds. It might rain soon.(あの黒い雲を見て。もうすぐ雨が降るかもしれない。)

(2) 「個人的な質問をしてもいいですか」という許可を求める表現です。canでもよいですが、ここでは丁寧に尋ねる場面として may を使います。

May I ask you a personal question?(個人的な質問をしてもよろしいですか。)

(3) 「若いころは10km走れたが、今はまったく走れない」という、過去の一般的な能力と現在の対比です。過去の継続的な能力なので could を使います。

My grandfather could run 10 kilometers when he was young, but he can't run at all now.(私の祖父は若いころ10km走ることができたが、今はまったく走れない。)

答え:(1) might (2) may (3) could

例題2(標準)

問題

次の日本語を英語に直すとき、( )内の語を必要な形にして使い、英文を完成させよ。

(1) 彼女は来年、フランス語を話せるようになるだろう。(can, French, next, speak, year)

(2) 私たちは昨夜、なんとか最終電車に間に合うことができた。(catch, the, we, last, train)※canの仲間の表現を使うこと

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(1) 「~できるようになるだろう」は未来のことなので、canをそのままは使えません。can には未来形がないため、will be able to を使います。

She will be able to speak French next year.

(2) 「なんとか間に合うことができた」は、過去のある1回の状況で実際に達成できたことを表しています。このような場合、could ではなく was/were able to を使うのが自然です。主語がweなので were able to にします。

We were able to catch the last train last night.

「manage to (なんとかする)」という表現に近い意味なので、was/were able to がふさわしいことも確認しておきましょう。

答え:(1) She will be able to speak French next year. (2) We were able to catch the last train last night.

例題3(応用)

問題

次の英文には、それぞれ1か所ずつ文法的に不自然な、または誤りである箇所がある。誤りを指摘し、正しい形に直せ。

(1) I could finish the marathon in under four hours last Sunday, which was a personal best.

(2) You can smoke in this building only in the designated area outside. — May I smoke here, then?

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(1) 「先週の日曜日、マラソンを4時間以内に完走できた(自己ベストだった)」という、特定の1回の出来事における達成を述べています。過去の一般的な能力ではなく、その場で実際に成功したことを表す文脈なので、could ではなく was able to を使うのが適切です。

正しい文:I was able to finish the marathon in under four hours last Sunday, which was a personal best.(私は先週の日曜日、4時間以内にマラソンを完走することができ、それは自己ベストだった。)

(2) 前の発言で「建物内の指定された場所でのみ喫煙できる」と can を使って一般的な許可のルールを述べたあと、「では、ここで吸ってもいいですか」と尋ねる文です。誤りというよりは、May I smoke here, then? 自体は文法的に正しい英文です。ただし、直前の発言で can が使われている流れを踏まえると、応答としては同じ can を使い Can I smoke here, then? とする方が会話としては自然です(mayを使うこと自体は誤りではなく、より丁寧な響きになります)。

このように、canとmayはどちらも許可を表せますが、mayの方がより改まった響きを持つという「程度の違い」であって、白黒はっきりした文法上の誤りではない場合もあることを理解しておきましょう。

答え:(1) could → was able to に直す(特定の1回の達成のため)。(2) Can I smoke here, then? も可(mayはより丁寧な響き)。

確認問題

問題

次の英文の空所に、can, could, may, might, be able to のうち最も適切な形を入れよ。

He is only five years old, but he ( 1 ) already read simple English books. Next year, after more lessons, he ( 2 ) able to read even longer stories.

答え

(1) can (現在の能力) (2) will be

He is only five years old, but he can already read simple English books. Next year, after more lessons, he will be able to read even longer stories.