文法 / 比較

頻出解法パターン

パターン1: 原級・比較級・最上級のどれを使うかをまず見極める

こんな問題で使う

日本語訳や空所補充で、形容詞・副詞をas ~ as、比較級、最上級のどの形にすればよいか迷う問題。

解法の手順

  1. 「同じくらい」なら原級(as ~ as)、「~より」なら比較級、「いちばん」なら最上級、というキーワードを日本語文から探す。
  2. 比較級・最上級にする場合は、語の長さから-er/-estかmore/mostかを判断する。
  3. 不規則変化(good-better-best など)をする語でないか確認する。
  4. 比較級ならthan、最上級ならin/ofを、それぞれ正しく続ける。

具体例

「この本はあの本と同じくらいおもしろい」なら原級を使い as interesting as、「この本はあの本よりおもしろい」なら比較級を使い more interesting than、「これはこのシリーズでいちばんおもしろい」なら最上級を使い the most interesting in とする。

パターン2: 最上級のin/ofは、あとに続く語が単数のまとまりか複数の仲間かで判断する

こんな問題で使う

the+最上級のあとに続く前置詞として、inとofのどちらを選ぶか迷う問題。

解法の手順

  1. 最上級のあとに続く語句を確認する。
  2. その語句が、場所や集団など「1つのまとまり」を表しているならinを使う。
  3. その語句が、同じ種類のものが複数並ぶ「仲間」を表しているならofを使う。
  4. 迷ったら、あとに続く語が複数形かどうかも判断材料にする(複数形ならofの可能性が高い)。

具体例

in this class(このクラスの中で)、in the world(世界の中で)はinを使い、of all the students(すべての生徒の中で)、of the three(3つの中で)はofを使う。

パターン3: 比較級を強調する語と原級を強調する語を区別する

こんな問題で使う

比較級・最上級を強調する語(much, far, evenなど)と、very のどちらを使うべきか判断する問題。

解法の手順

  1. 強調したい語が原級か比較級かを確認する。
  2. 原級ならvery、比較級ならmuch, far, a lot, even, stillのいずれかを使う。
  3. veryと比較級を組み合わせていないか、文全体を見直す。
  4. 最上級を強調する場合は、by farやmuchなどを最上級の前に置く(the very best のような例外的な形もあることを頭の片隅に置く)。

具体例

very tall(とても背が高い)は原級の強調、much taller(はるかに背が高い)は比較級の強調というように、後ろに続く語の形で判断する。

パターン4: the+比較級, the+比較級は前半と後半の対応関係を確認する

こんな問題で使う

「~すればするほど、ますます…だ」という意味の文を作ったり、日本語に訳したりする問題。

解法の手順

  1. 「~すればするほど」にあたる部分を、前半の the+比較級 に対応させる。
  2. 「ますます…だ」にあたる部分を、後半の the+比較級 に対応させる。
  3. 比較級にする形容詞・副詞が、もとの文のどの要素だったかを確認し、正しい位置に置く。
  4. 名詞を修飾する比較級の場合、the more/the fewerのあとに名詞を続けることもできる。

具体例

「速く歩けば歩くほど、早く着く」なら、The faster you walk, the sooner you will arrive. のように、2つの比較級をそれぞれの節の先頭に置く。

パターン5: no/notを含む数量表現は「評価が入るか、上限・下限だけか」で判断する

こんな問題で使う

no more than, not more than, no less than, not less thanの意味を区別する問題。

解法の手順

  1. no(より少ない/より多いということはまったくない)がついているか、not(単なる否定)だけかを確認する。
  2. noがついていれば、話し手の「少ない/多い」という評価が加わると判断する。
  3. notだけなら、単なる数値の上限(more)・下限(less)を客観的に述べていると判断する。
  4. no more than=only、not more than=at most、no less than=as much/many as、not less than=at leastと、近い意味の語に置き換えて確認する。

具体例

no more than five minutes(たった5分しかない)はonlyに近く、not more than five minutes(多くても5分)はat mostに近い、というように言い換えて意味を確認する。

パターン6: クジラ構文はthan以下が「明らかな事実かどうか」を確認する

こんな問題で使う

A is no more B than C is D. という形の文の意味を読み取る問題。

解法の手順

  1. than以下の内容(CはDである)が、常識的に見て明らかに正しいか誤りかを判断する。
  2. その内容が明らかに誤り(CはDではない)なら、Aについても同様にBではない、と判断する(no more~than)。
  3. no less~thanの場合は逆に、than以下の内容が明らかに正しいことを利用して、Aについても同様にBである、と判断する。
  4. 「AがBである程度は、CがDである程度とまったく同じ(差がゼロ)」という原則に沿って日本語に訳す。

具体例

A bat is no more a bird than a mouse is. では、a mouse is a bird(ネズミは鳥だ)が明らかに誤りなので、a bat is a bird(コウモリは鳥だ)も同様に誤りだと判断し、「コウモリが鳥でないのは、ネズミが鳥でないのと同じだ」と訳す。