文法 / 時制
進行形(現在進行形・過去進行形)
要点整理
進行形は「be動詞+動詞のing形」という形で、「(ある時点において)動作がまさに進行中であること」を表します。現在形が「習慣」や「普遍的な事実」を表すのに対して、進行形は「今、まさにその最中である」という一時的な状態を表す点が大きな違いです。
現在進行形:今、進行中の動作
現在進行形は「am/is/are+動詞のing形」の形で、次の2つの意味でよく使われます。
① 今この瞬間に進行中の動作
She is studying English in her room now.(彼女は今、部屋で英語を勉強しているところだ。)
now(今)という語からもわかるように、話しているまさにこの瞬間に行われている動作を表しています。
② 一時的に繰り返されている動作
He is working part-time at a bookstore these days.(彼はこのごろ、書店でアルバイトをしている。)
これは「今この瞬間」働いているという意味ではなく、「最近(一時的に)そういう状態が続いている」ということを表しています。単なる習慣を表す現在形(He works part-time...)とは異なり、「一時的なもの」というニュアンスが加わります。
過去進行形:過去のある時点で進行中だった動作
過去進行形は「was/were+動詞のing形」の形で、過去のあるタイミングにおいて、ちょうど進行中だった動作を表します。多くの場合、「〜していたとき、…した」のように、過去形の文と組み合わせて使われます。
I was watching TV when my mother came home.(母が帰宅したとき、私はテレビを見ていた。)
この文では、came(帰宅した、過去形)という一瞬の出来事が起こった、まさにその瞬間に、was watching(テレビを見ていた、過去進行形)という動作が進行中だったことを表しています。過去進行形と過去形をセットで使うことで、「動作の途中に、別の出来事が割り込む」という時間関係を正確に表現できます。
進行形にしない動詞(状態動詞)
すべての動詞が進行形になれるわけではありません。動詞には、大きく分けて「一時的な動き・行為」を表す動作動詞と、「状態・感情・知覚・所有」などを表す状態動詞があります。状態動詞は、それ自体がすでに「継続している状態」を表しているため、原則として進行形にはしません。
代表的な状態動詞には、次のようなものがあります。
- 感情・思考を表す動詞:like(好きだ)、love(愛している)、know(知っている)、believe(信じている)、want(欲しい)
- 所有を表す動詞:have(持っている)※「食べる」の意味のhaveは動作動詞として進行形にできる
- その他の状態を表す動詞:belong(属する)、resemble(似ている)、understand(理解している)
誤:I am liking this song very much. 正:I like this song very much.(私はこの歌がとても好きだ。)
like(好きだ)は感情の状態を表す状態動詞なので、進行形にはできません。
注意:同じ動詞でも意味によって扱いが変わる場合
She is having lunch now.(彼女は今、昼食を食べているところだ。)
have は「持っている」という所有の意味では状態動詞として扱われ進行形にできませんが、「食べる」という動作の意味で使われるときは動作動詞として進行形にすることができます。動詞そのものだけでなく、文の中でどんな意味で使われているかにも注目しましょう。
例題
例題1(基本)
問題
次の( )内の動詞を、現在進行形または過去進行形の正しい形に直しなさい。
- Look! The children (play) in the park.
- When I called him, he (take) a shower.
解答・解説を見る
1. are playing
Look!(見て!)という語から、話している今この瞬間に進行中の動作だとわかります。主語 the children は複数なので、are playing とします。
2. was taking
When I called him(私が彼に電話したとき、過去形)という一瞬の出来事の、まさにそのときに進行中だった動作を表しているので、過去進行形にします。主語 he は単数なので、was taking とします。
答え:1. are playing 2. was taking
例題2(標準)
問題
次の文の間違いを指摘し、正しい文に直しなさい。理由も説明しなさい。
I am knowing the answer to this question.
解答・解説を見る
know(知っている)は、知識・認識という「状態」を表す状態動詞です。状態動詞は、すでにそれ自体が継続的な状態を表しているため、原則として進行形にはしません。
したがって、進行形ではなく現在形を使うのが正しい形です。
答え:I know the answer to this question.(knowは状態動詞なので進行形にしない)
例題3(応用)
問題
次の2つの文の違いを説明し、それぞれ日本語に訳しなさい。
- My father works at a trading company.
- My father is working in Osaka this month because of a business trip.
解答・解説を見る
1文目:現在形
これは「父は貿易会社で働いている」という、変わることのない継続的な職業についての事実を、現在形で表しています。
訳:私の父は貿易会社で働いている。
2文目:現在進行形
同じ work という動詞でも、こちらは進行形が使われています。this month(今月)、because of a business trip(出張のため)という語句から、これが「いつもの状態」ではなく、「一時的に(今月だけ)大阪で働いている」という限定的な状況を表していることがわかります。
訳:私の父は出張のため、今月は大阪で働いている。
同じ動詞・同じ主語でも、現在形か現在進行形かによって、「恒久的な事実」なのか「一時的な状況」なのかという、伝えたい内容そのものが変わることに注目しましょう。
答え:1. 恒久的な事実を表す現在形(訳は解説内の通り) 2. 一時的な状況を表す現在進行形(訳は解説内の通り)
確認問題
問題
次の( )内の動詞を、適切な形に直しなさい。
I (want) to travel abroad someday, but I don't have enough money now.
答え
want(wantは願望を表す状態動詞なので、進行形ではなく現在形にする)