文法 / 比較

比較級の基本

要点整理

比較級の作り方

2つのものを比べて「~の方が…だ」ということを表すときは、形容詞・副詞を比較級の形に変えます。比較級の作り方には、大きく分けて2つのパターンがあります。

  • 短い語(1音節・一部の2音節):語尾に -er をつける。例:tall → taller, fast → faster, big → bigger
  • 長い語(多くの2音節・3音節以上):語の前に more を置く。例:beautiful → more beautiful, important → more important, carefully → more carefully

My brother is taller than I am.(私の兄[弟]は私より背が高い。) This question is more difficult than that one.(この問題はあの問題より難しい。)

比較級のあとには、比べる相手を表す than(~よりも)を続けます。than のあとには、主語+動詞の形、または代名詞の目的格(him, herなど、くだけた言い方)を置くことができます。

不規則変化をする語

一部の形容詞・副詞は、-erやmoreをつけるのではなく、まったく異なる形に変化します。代表的なものを整理しておきましょう。

原級 比較級 最上級
good / well(良い・上手に) better best
bad / badly(悪い・下手に) worse worst
many / much(多い・多くの) more most
little(少ない) less least

Her English is better than mine.(彼女の英語は私の英語よりも上手だ。)

goodやwellの比較級を gooder のようにしないよう、注意しましょう。

比較級の強調:much, far, a lot, even, still

比較級の前に、much, far, a lot, even, still などの語を置くと、「はるかに」「ずっと」「さらに」のように、2つのものの差が大きいことを強調できます。

This year's exam was much more difficult than last year's.(今年の試験は昨年の試験よりもはるかに難しかった。) The new smartphone is far more expensive than the old one.(その新しいスマートフォンは、古いものよりもはるかに高い。) After taking the medicine, she felt even better.(薬を飲んだあと、彼女はさらに気分が良くなった。)

ここで最も注意すべき点は、比較級を強調するときに very を使えない、ということです。very は原級を強調する語であり、比較級を強調することはできません。

誤:This year's exam was very more difficult than last year's. 正:This year's exam was much more difficult than last year's.

very more のような形は誤りなので、比較級を強調したいときは必ず much, far, a lot, even, still のいずれかを使いましょう。

差の大きさを具体的に表す:数値+比較級

比較級の前に「~だけ」という差の大きさを表す語句を置くこともできます。

This building is ten meters taller than that one.(この建物はあの建物より10メートル高い。)

ten meters(10メートル)という具体的な差を、比較級 taller の前に置くことで、「10メートル分だけ高い」という正確な差を表しています。

例題

例題1(基本)

問題

次の日本語に合うように、( )内の語を適切な形に直せ。

このかばんは、あのかばんより軽い。 This bag is ( light ) than that one.

解答・解説を見る

light(軽い)は短い形容詞なので、語尾に -er をつけて比較級にします。語尾が子音字+yで終わる語ではないので、そのまま -er をつけます。

答え:lighter(This bag is lighter than that one.)

例題2(標準)

問題

次の日本語に合うように、英文を完成させよ。

この映画は、あの映画よりもずっとおもしろい。 This movie is ( ) ( ) ( ) than that one.

解答・解説を見る

interesting は長い語(3音節)なので、比較級は more interesting にします。「ずっと」という強調は、much, far, a lotなどを比較級の前に置いて表します。

答え:much more interesting(This movie is much more interesting than that one.)

例題3(応用)

問題

次の英文には誤りが1か所ある。誤りを指摘し、正しい形に直せ。

Her second novel was very better than her first one, and it sold very more copies.

解答・解説を見る

better(good/wellの不規則な比較級)も more copies(manyの比較級を使った表現)も、どちらも比較級です。very は原級を強調する語であり、比較級を強調することはできません。したがって、very better、very more copies のどちらも誤りです。比較級を強調するには much, far, even などを使う必要があります。

問題文では2か所とも同じ誤り(veryによる比較級の強調)が含まれているので、両方を修正します。

答え:誤りはvery better / very more copies。正しくはmuch better / much more copies。(Her second novel was much better than her first one, and it sold much more copies.)

確認問題

問題

次の日本語に合うように、( )内の語を適切な形に直せ。

彼のギターの腕前は、私よりもはるかに上手だ。 He plays the guitar ( far ) ( well ) than I do.

答え

far better (wellの比較級はbetter。比較級の強調にfarを使う。He plays the guitar far better than I do.)