読解 / 長文読解実践

演習問題

演習問題

次の英文と表を読み、後の問1~7に答えよ。

(1) Three years ago, the city government introduced a bike-sharing program, placing rental bicycles at stations throughout the downtown area so that residents could rent a bike for a short trip and return it at any other station. (2) Supporters hoped the program would reduce traffic congestion and encourage healthier habits among residents.

(3) Admittedly, the program faced a slow start. (4) In its first year, ridership was lower than city planners had expected, and several stations sat almost empty for months at a time. (5) However, usage has grown considerably since then, as shown in the table below.

表:年間の自転車シェアリング利用回数(単位:千回)

利用回数(千回)
1年目 80
2年目 150
3年目 210

(6) By the third year, the number of trips had nearly tripled compared to the first year. (7) City officials attribute this growth mainly to two factors: an expansion in the number of stations and a public awareness campaign that highlighted the health and environmental benefits of cycling. (8) Even so, some residents remain skeptical, arguing that the money spent on the program could have been used to improve public bus service instead. (9) City planners acknowledge this concern but point out that the program's rising popularity suggests that many residents value having the option to cycle for short trips around downtown.

問1

第1段落(文1~2)の内容から、市がこのプログラムを導入した主な目的を、日本語で2つ答えよ。

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文(2)に「支援者たちは、このプログラムが交通渋滞を減らし、住民の健康的な習慣を促すことを期待した」とあります。ここから、目的は「交通渋滞の削減」と「住民の健康増進」の2つであると読み取れます。

答え:①交通渋滞を減らすこと ②住民の健康的な習慣を促すこと

問2

文(3)の Admittedly が果たしている役割として最も適切なものを、次の(1)~(4)から選べ。

(1) 筆者の最終的な結論を強調している。 (2) 反対の事実(プログラムの苦しい滑り出し)を一度認める、譲歩の役割を果たしている。 (3) 本文の主題とは無関係な情報を付け加えている。 (4) 具体的な数値データを提示している。

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Admittedly(確かに)は、代表的な譲歩のサインです。直後の文(4)で「初年度は利用者数が予想より少なかった」という、プログラムにとって不利な事実を一度認めたうえで、文(5)の However 以降で「その後利用は大きく伸びた」という、筆者が伝えたい趣旨につなげています。

答え:(2)

問3

表の内容と、文(6)の記述が一致しているか確認したい。1年目の利用回数と3年目の利用回数を比較し、文(6)の nearly tripled(ほぼ3倍になった)という表現が正しいかどうかを、数値を使って説明せよ。

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表より、1年目は8万回(80千回)、3年目は21万回(210千回)です。210 ÷ 80 = 2.625 であり、正確には「約2.6倍」ですが、「ほぼ3倍(nearly tripled)」という表現は、3倍に近い増加を大まかに表す言い方として妥当な範囲であり、本文の記述と表の数値は矛盾しません。

答え:210÷80=2.625倍であり、「ほぼ3倍」という記述は表の数値とおおむね一致している。

問4

文(7)中の attribute A to B という表現の意味として最も適切なものを、文脈から推測して(1)~(4)から選べ。

(1) AをBのせいにする、Aの原因をBに求める (2) AをBと比較する (3) AをBに変換する (4) AとBを完全に分離する

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文(7)は「市の職員は、この成長(this growth)を主に2つの要因(two factors)に attribute する」という文脈です。「利用回数の増加という結果」を「駅の増設とキャンペーンという原因」に結びつける内容であることから、「の原因を…に求める、を…のせいにする」という意味の(1)が適切です。

答え:(1)

問5

文(8)の Even so 以降で述べられている、一部の住民の懸念の内容を、30字程度の日本語で説明せよ。

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文(8)には、「プログラムに使われたお金は、代わりに公共バスの改善に使うことができたはずだと主張する住民もいる」とあります。これが懸念の内容です。

答え:例)プログラムの予算を、公共バスの改善に使うべきだったという懸念。

問6

この文章全体の内容と一致するものを、次の(1)~(4)から一つ選べ。

(1) 自転車シェアリングプログラムは、導入当初から非常に高い人気を得た。 (2) 3年間で利用回数は着実に増加し、市の職員はこれを駅の増設とキャンペーンによるものだと考えている。 (3) すべての住民が、このプログラムの継続に賛成している。 (4) 市は、このプログラムを来年廃止することを決定した。

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文(4)~(7)の内容から、初年度は利用が伸び悩んだものの、その後3年間で利用回数が着実に増加し(80→150→210)、市の職員がその成長の要因を駅の増設とキャンペーンに求めていることが読み取れ、(2)と一致します。

(1)は文(3)(4)(初年度は伸び悩んだ)と矛盾します。(3)は文(8)(懐疑的な住民もいる)と矛盾します。(4)は本文のどこにも書かれていない情報です。

答え:(2)

問7

この文章に最も適切なタイトルを、次の(1)~(4)から選べ。

(1) A Complete History of Bicycles (2) A City's Bike-Sharing Program: Slow Start, Steady Growth (3) Why Public Buses Are Better Than Bicycles (4) The Fastest Bicycle Race in the Country

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文章全体は、プログラムの「苦しい滑り出し(slow start)」と、その後の「着実な成長(steady growth)」という2つの局面を扱っています。(2)はこの両方を的確に表しており、最も適切なタイトルです。(1)(3)(4)はいずれも本文の主題とは異なります。

答え:(2)