文法 / 文型・品詞

語順の基本と5文型(SV/SVC/SVO/SVOO/SVOC)

要点整理

前の単元で、文はS・V・O・C・Mという5つの要素に分解できることを学びました。この単元では、その中のS・V・O・Cが「どんな順番で並ぶか」に注目します。英語の文は、修飾語(M)を除いた骨組みの部分が、必ず次の5つのパターン(5文型)のどれかに当てはまります。

文型 例文
第1文型 S+V Birds fly.(鳥は飛ぶ。)
第2文型 S+V+C She is kind.(彼女は親切だ。)
第3文型 S+V+O I like music.(私は音楽が好きだ。)
第4文型 S+V+O+O He gave me a book.(彼は私に本をくれた。)
第5文型 S+V+O+C We made him captain.(私たちは彼をキャプテンにした。)

第1文型:SV(完全自動詞)

主語と動詞だけで意味が成立する文型です。「〜が…する」という意味で、動詞の後ろに目的語も補語も必要ありません。

Birds fly.(鳥は飛ぶ。)

The sun rises in the east.(太陽は東から昇る。) ※ in the east は場所を表す修飾語(M)であり、文型の判定には影響しません。

第2文型:SVC(不完全自動詞)

主語(S)と、その主語を説明する補語(C)が、イコールの関係になる文型です。be動詞 のほか、become(〜になる)look/seem/sound(〜に見える・思われる) のような動詞がこの文型を作ります。

She is a doctor.(彼女は医者だ。)→ She = a doctor

He became famous.(彼は有名になった。)→ He = famous

This soup tastes good.(このスープはおいしい。)→ This soup = good

第3文型:SVO(完全他動詞)

主語(S)の動作が、目的語(O)という対象に向かう文型です。日本語の「〜を…する」に近い、最も基本的な文型です。

I like music.(私は音楽が好きだ。)

ここで注意したいのは、OS とイコールの関係にならないという点です。I ≠ music であり、この点でSVC文型とはっきり区別できます。

第4文型:SVOO(授与動詞)

「(人)に(物)を与える」という意味を持つ動詞が、目的語を2つ取る文型です。1つ目の目的語(O₁)は「人」、2つ目の目的語(O₂)は「物」を表すのが基本で、2つの目的語はイコールの関係になりません。

He gave me a book.(彼は私に本をくれた。)→ me ≠ a book

give(与える) のほかに、show(見せる)tell(話す)teach(教える)buy(買う)make(作る) などが、この文型で使われる代表的な動詞です。SVOO文型の文は、多くの場合「O₁ + to/for + O₂」という前置詞を使ったSVO文型に書き換えることができます。

He gave a book to me.(彼は私に本を与えた。)※ give は前置詞 to を使って書き換える

He bought a book for me.(彼は私に本を買ってくれた。)※ buy は前置詞 for を使って書き換える

第5文型:SVOC(不完全他動詞)

目的語(O)と、それを説明する補語(C)が、イコールの関係になる文型です。make(〜にする)call(〜と呼ぶ)name(〜と名付ける)find(〜だとわかる)keep(〜のままにしておく) などが代表的な動詞です。

We made him captain.(私たちは彼をキャプテンにした。)→ him = captain

They call the cat Momo.(彼らはその猫をモモと呼ぶ。)→ the cat = Momo

I found the movie interesting.(私はその映画を面白いと思った。)→ the movie = interesting

SVOC文型とSVOO文型は、どちらも動詞の後ろに2つの要素が続く点でよく似ていますが、2つ目の要素が1つ目とイコールの関係になるかどうかで区別します。

動詞から文型を判定する手順

同じ動詞でも、使い方によって文型が変わることがあります。文型を正確に判定するには、次の手順で考えるのが効果的です。

  1. まず動詞を見つける。
  2. 動詞の直後の要素が、主語とイコールになるか(→SVC)、それとも別の対象か(→SVO)を確認する。
  3. 動詞の後ろに要素が2つ続く場合、その2つがイコールの関係かどうかを確認する。イコールならSVOC、イコールでなければ(人と物の関係なら)SVOOと判断する。
  4. 場所・時間・様子などを表す語句(前置詞句や副詞)は、修飾語(M)として文型の判定から除外する。

He grew tomatoes in his garden.(彼は庭でトマトを育てた。)

in his garden(彼の庭で)は場所を表すMなので判定から除外すると、残るのは He(S) grew(V) tomatoes(O) で、第3文型(SVO)だとわかります。

文型がわかると何がうれしいのか

文型を意識する最大のメリットは、動詞の直後にどんな形が続くかを予測できるようになることです。たとえば give が第4文型(SVOO)を作る動詞だと知っていれば、give me a call(私に電話をちょうだい)のような表現に出会ったとき、me が「人」、a call が「物」にあたる目的語だと瞬時に理解できます。5文型は、英文を組み立てるときにも、読み解くときにも役立つ、英文法全体の土台となる考え方です。

例題

例題1(基本)

問題

次の文の文型を、SV・SVC・SVO・SVOO・SVOCの中から選びなさい。

  1. My grandmother lives in Osaka.
  2. The news made her happy.
  3. He teaches us math.
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1. SV

in Osaka(大阪に)は場所を表す修飾語(M)なので判定から除きます。残るのは My grandmother(S) lives(V) だけなので、第1文型(SV)です。

2. SVOC

The news(S) made(V) her(O) happy(C) という並びです。her = happy(彼女が幸せな状態)というイコールの関係が成り立つので、補語(C)です。したがって第5文型(SVOC)です。

3. SVOO

He(S) teaches(V) us(O) math(O) という並びです。us(私たちに)math(数学を) はイコールの関係にならず、「(人)に(物)を教える」という授与の関係になっているので、第4文型(SVOO)です。

答え:1. SV 2. SVOC 3. SVOO

例題2(標準)

問題

次の文の文型を判定しなさい。また、判定の根拠となる部分を指摘しなさい。

  1. She looked tired after the long meeting.
  2. He sent his parents a letter last week.
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1. SVC

after the long meeting(長い会議の後)は時間を表す修飾語(M)なので判定から除きます。残るのは She(S) looked(V) tired(C) で、She = tired(疲れた状態) というイコールの関係が成り立つので、tired は補語です。したがって第2文型(SVC)です。

2. SVOO

last week(先週)は時間を表す修飾語(M)なので判定から除きます。残るのは He(S) sent(V) his parents(O) a letter(O) で、his parents(彼の両親に)a letter(手紙を) は「(人)に(物)を送る」という授与の関係にあり、イコールの関係にはなりません。したがって第4文型(SVOO)です。

答え:1. SVC(根拠:She = tired) 2. SVOO(根拠:his parents ≠ a letter で、人+物の授与関係)

例題3(応用)

問題

次の2つの文は、どちらも動詞 find を使っていますが、文型が異なります。それぞれの文型を判定し、違いを説明しなさい。

  1. I found my key under the sofa.
  2. I found the movie boring.
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1文目:SVO(第3文型)

under the sofa(ソファの下で)は場所を表す修飾語(M)なので除きます。残るのは I(S) found(V) my key(O) です。found はここでは「(物を)見つけた」という意味で使われており、my key はその動作の対象(目的語)です。my key を説明する補語は存在しないので、第3文型です。

2文目:SVOC(第5文型)

こちらは I(S) found(V) the movie(O) boring(C) という並びです。ここでの find は「〜だとわかる、〜だと思う」という意味で使われており、the movie = boring(その映画がつまらない) というイコールの関係が成り立ちます。したがって boring は目的語 the movie を説明する補語であり、第5文型です。

このように、同じ動詞でも、後ろに続く要素同士がイコールの関係になるかどうかによって文型が変わり、それに伴って動詞自体の意味も変化します。動詞の意味を1つだけ覚えるのではなく、「どんな文型で使われているか」とセットで理解することが大切です。

答え:1. SVO(第3文型) 2. SVOC(第5文型)。the movieとboringがイコールの関係になるかどうかが違いを生む。

確認問題

問題

次の文の文型を、SV・SVC・SVO・SVOO・SVOCの中から選びなさい。

The teacher showed the students a short video.

答え

SVOO(第4文型。the students ≠ a short video で、人+物の授与関係)