文法 / 関係詞
関係代名詞what
要点整理
whatは先行詞を含む関係代名詞
これまで学んだ who・which・that は、必ず前に先行詞(名詞)が置かれていました。ところが関係代名詞 what には、先行詞を置きません。what自体が「先行詞+関係代名詞」の意味をあわせ持っているからです。
what は the thing(s) which(that)(〜すること・〜するもの)と同じ意味を表し、「〜すること」「〜するもの」という意味のまとまり(名詞節)を作ります。
I believe what she said. = I believe the thing(s) which she said. (私は彼女が言ったことを信じている。)
what が作る名詞節は、文の中で主語(S)・目的語(O)・補語(C)のいずれの働きもすることができます。
whatとwhichの違い
what と which(またはthat)の最大の違いは、先行詞を必要とするかどうかです。which・that は先行詞となる名詞が前に必要ですが、what は先行詞を必要とせず、それ自体で意味のまとまりを作ります。
誤り: I believe the thing what she said.(what自体が「the thing」の意味を含んでいるので、the thingと重複してしまう) 正しい: I believe what she said.
whatが作る名詞節のいろいろな働き
主語になる場合
What he told me was completely true.(彼が私に話したことは、まったくの真実だった。)
目的語になる場合
I couldn't understand what the teacher explained.(私は先生が説明したことを理解できなかった。)
補語になる場合
This is what I really wanted to say.(これが、私が本当に言いたかったことだ。)
覚えておきたい慣用表現
what is called〜 / what we(you/they) call〜(いわゆる〜)
He is what is called a walking dictionary.(彼は、いわゆる生き字引だ。)
A is to B what C is to D.(AのBに対する関係は、CのDに対する関係と同じだ)
A compass is to a sailor what a dictionary is to a writer.(コンパスの船乗りに対する関係は、辞書の作家に対する関係と同じだ。)
what little〜(少ないながらも全ての〜)
She shared what little food she had with the others.(彼女は、少ないながらも持っている食べ物を全て他の人たちと分け合った。)
例題
例題1(基本)
問題
次の空所に、whatまたはwhichのうち適切な方を入れよ。
(1) Can you tell me ( ) happened at the meeting yesterday? (2) This is the plan ( ) we discussed at the meeting yesterday.
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(1) 空所の前に先行詞となる名詞がありません。「起こったこと」という意味のまとまりを作る必要があるので、先行詞を含む what が入ります。
(2) 空所の前に the plan という先行詞があります。先行詞がすでにある場合は what を使うことができないので、which(または that)が入ります。
答え:(1) what (2) which(that)
例題2(標準)
問題
次の日本語を、関係代名詞whatを使って英語に直せ。「あなたが今必要としているものは、休息だと思う。」
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「あなたが今必要としているもの」は先行詞を含まない名詞節なので、what you need now とし、これを文全体の主語にします。「〜だと思う」は I think (that) 〜 の形にします。
答え:I think (that) what you need now is rest.
例題3(応用)
問題
次の日本語を、"A is to B what C is to D" の構文を使って英語に直せ。「空気の魚に対する関係は、水の人間に対する関係と同じだ。」
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この構文は「AのBに対する関係は、CのDに対する関係と同じだ」という意味を表す慣用表現です。what C is to D の部分は「CのDに対する関係(にあたるもの)」という意味の名詞節で、be動詞 is の補語になっています。対応関係を整理すると、A=Air, B=fish(魚にとっての空気), C=water, D=man(人間にとっての水)となります。
答え:Air is to fish what water is to man.(空気の魚に対する関係は、水の人間に対する関係と同じだ。)
確認問題
問題
次の英文を日本語に訳せ。
What surprised me most was his sudden decision to quit the company.
答え
私を最も驚かせたのは、彼が突然会社を辞めるという決断をしたことだった。