文法 / 接続詞・前置詞

従属接続詞(that/because/although/when等)

要点整理

前のページで学んだ等位接続詞は、対等な要素同士をつなぐ接続詞でした。これに対して従属接続詞は、1つの節を、主節に対して従属的な(付け加えの、あるいは中に組み込まれる)節に変える接続詞です。従属接続詞によって作られる節は、大きく分けて名詞節副詞節の2種類に分類できます。この区別ができるようになることが、このページの最大の目標です。

名詞節を作る従属接続詞:that・whether・if

that は「〜ということ」という意味の名詞節を作り、動詞の目的語・主語・補語として使われます。

I think that the plan will succeed.(私はその計画がうまくいくと思う。)— that節は think の目的語 That he told a lie surprised everyone.(彼が嘘をついたということは、みんなを驚かせた。)— that節が文の主語 The problem is that we don't have enough time.(問題は、私たちに十分な時間がないということだ。)— that節がbe動詞の補語

動詞の目的語になる場合、that はしばしば省略されます(I think (that) the plan will succeed.)。

whetherif は「〜かどうか」という意味の名詞節を作ります。

I don't know whether she will come to the party. (私は彼女がパーティーに来るかどうかわからない。)

if も同じ「〜かどうか」の意味で使えますが、if は文の主語になったり、前置詞の直後に置いたりすることができません。その場合は必ず whether を使います。

Whether he is right or not doesn't matter to me. (彼が正しいかどうかは、私にとって重要ではない。)— if には置き換えられない(主語の位置)

副詞節を作る従属接続詞

副詞節を作る従属接続詞は、意味によっていくつかのグループに分けて覚えると整理しやすくなります。

意味 代表的な接続詞 例文
when, while, before, after, until, as soon as I will call you when I arrive home.(家に着いたら電話します。)
理由 because, since, as We stayed inside because it was raining hard.(激しく雨が降っていたので、私たちは屋内にいた。)
譲歩 although, though, even though Although the test was difficult, she got a perfect score.(そのテストは難しかったが、彼女は満点を取った。)
条件 if, unless You will catch a cold unless you wear a coat.(コートを着なければ、あなたは風邪をひくだろう。)

これらの副詞節は、文全体の主語や目的語になるのではなく、「いつ」「なぜ」「どんな条件で」というように、主節に情報を付け加える働きをします。そのため、副詞節をまるごと文から取り除いても、主節だけで文法的に完結した文が残ります。

名詞節と副詞節の見分け方

同じ that や if でも、名詞節を作るか副詞節を作るかで意味も働きも大きく変わります。見分けるコツは、「その節を取り除いたときに、残りの文が完結するかどうか」です。

  • I believe that she is telling the truth.(私は彼女が真実を語っていると信じる。)→ that節を取り除くと I believe だけになり、目的語が欠けて不完全 → 名詞節(believe の目的語)
  • I felt relieved when she told me the truth.(彼女が真実を教えてくれたとき、私は安心した。)→ when節を取り除いても I felt relieved で文が完結する → 副詞節

if についても同様です。「〜かどうか」と訳せて動詞の目的語になっていれば名詞節、「もし〜ならば」と訳せて条件を付け加えているだけなら副詞節と判断します。

重要ルール:時・条件を表す副詞節の中では未来のことも現在形で表す

英文法の中でも入試で非常によく狙われるのが、このルールです。条件を表す副詞節の中では、未来のことであっても will を使わず、現在形で表します。

If it rains tomorrow, we will stay home. (もし明日雨が降れば、私たちは家にいるつもりだ。)

if節の中身は「明日」のことなので未来の内容ですが、if節は条件を表す副詞節なので rains という現在形が使われています(will rain とは言いません)。主節(we will stay home)には未来のことなので will が使われている点と対比して覚えましょう。

I will let you know as soon as I finish this report. (この報告書を書き終えたらすぐにあなたに知らせます。)

同様に、as soon as も時を表す副詞節を作るので、未来のことでも finish という現在形になっています。

一方、that や whether/if が作る名詞節の中では、このルールは適用されず、普通に未来のことは will で表します。

I don't know if it will rain tomorrow. (明日雨が降るかどうか私にはわからない。)

この if は「〜かどうか」という意味の名詞節(know の目的語)なので、条件の副詞節のルールは適用されず、will rain のままでよいのです。同じ if でも、名詞節か副詞節かで will が使えるかどうかが変わることに注意してください。

例題

例題1(基本)

問題

次の英文の( )内から適切な語を選べ。

(1) I'm not sure ( that / whether ) he will agree with our plan. (2) She was happy ( that / because ) she passed the driving test. (3) ( If / Whether ) you succeed or not depends on your effort.

解答・解説を見る

(1) 「私は彼が私たちの計画に同意するかどうか確信がない」という意味で、「〜かどうか」なので whether(または if)が適切です。that だと「〜ということ」になり、not sure that は意味的につながりにくくなります。

(2) 「彼女は運転免許試験に合格したので嬉しかった」という理由を表す文なので because が適切です。that だと「彼女は運転免許試験に合格したということが嬉しかった」というやや不自然な意味になります(happy that も文法的には可能ですが、この文脈では理由を表す because がより自然です)。

(3) 「あなたが成功するかどうかは、あなたの努力次第だ」という文で、この節が文全体の主語になっています。if は主語の位置には使えないので、Whether が適切です。

答え:(1) whether (2) because (3) Whether

例題2(標準)

問題

次の各文の下線部の節は、名詞節・副詞節のどちらか答えよ。

(1) I heard that the concert was canceled. (2) Before you leave the office, please turn off all the lights. (3) That the Earth is round was once a controversial idea.

解答・解説を見る

(1) that節を取り除くと I heard だけが残り、目的語が欠けて不完全な文になります。したがって、この that節は heard の目的語になる名詞節です。(私はそのコンサートが中止になったと聞いた。)

(2) Before節を取り除いても please turn off all the lights(すべての明かりを消してください)という文法的に完結した文が残ります。この節は「いつ」明かりを消すかという情報を付け加えているだけなので副詞節です。(あなたがオフィスを出る前に、すべての明かりを消してください。)

(3) that節を取り除くと was once a controversial idea だけが残り、主語が欠けてしまいます。この that節は文全体の主語になっている名詞節です。(地球が丸いということは、かつては物議を醸す考えだった。)

答え:(1) 名詞節 (2) 副詞節 (3) 名詞節

例題3(応用)

問題

次の日本語を英語にせよ。「時・条件の副詞節では未来を現在形で表す」というルールに注意すること。

「もしあなたが明日私を訪ねてくれば、私はあなたに私の新しい家を見せるつもりだ。」

解答・解説を見る

まず文全体の構造を考えます。「もしあなたが明日私を訪ねてくれば」は条件を表す if節、「私はあなたに私の新しい家を見せるつもりだ」が主節です。

if節の中身は「明日」という未来の内容ですが、if は条件を表す副詞節を作るので、未来のことでも現在形で表します。したがって「訪ねてくれば」は will visit ではなく visit(三人称単数の場合は visits)にします。

主節は普通の未来の内容なので、will show を使います。

If you visit me tomorrow, I will show you my new house.

if節の中の visit を will visit としないことが、このルールの一番のポイントです。

答え:If you visit me tomorrow, I will show you my new house.

確認問題

問題

次の英文の( )内に入る適切な形を選べ。

We will start the picnic as soon as everyone ( arrives / will arrive ) at the park.

答え

arrives(as soon as は時を表す副詞節を作るので、未来のことでも現在形で表す。)