発音・アクセント / アクセント・イントネーション
文強勢とイントネーション
要点整理
英語の文は、すべての単語を同じ強さ・同じ速さで読むのではなく、意味の重要度に応じて強弱をつけて読みます。また、文末の声の高さの変化(イントネーション)にも、文の種類ごとに決まったパターンがあります。この2つを理解しておくと、自然なリズムで話せるようになるだけでなく、リスニングで重要な情報を聞き取りやすくなります。
文強勢:内容語と機能語
英文の中の単語は、大きく2種類に分けられます。
- 内容語:名詞、一般動詞、形容詞、副詞、疑問詞、指示語、否定語など。具体的な意味を運ぶため、強く・はっきりと読まれます。
- 機能語:代名詞、be動詞・助動詞、前置詞、冠詞、接続詞など。文法的な役割を担うだけなので、弱く・短く、あいまいな音(多くは
/ə/)で読まれることが多くなります。
次の文で、大文字にした部分が強く読まれる内容語です。
I WANT to GO to the PARK.(私は公園に行きたい。)
want・go・park は内容語なので強く読み、I・to・to・the は機能語なので弱く読みます。
機能語には、強く読むとき(強形)と弱く読むとき(弱形)の2種類の発音を持つものが多くあります。
| 単語 | 弱形(通常) | 強形(強調するとき) |
|---|---|---|
| to | /tə/ |
/tuː/ |
| and | /ənd/ または /ən/ |
/ænd/ |
| a | /ə/ |
/eɪ/ |
| was | /wəz/ |
/wɒz/ |
| can | /kən/ |
/kæn/ |
すべての単語を強形(辞書に載っている発音)のまま話そうとすると、不自然でぎこちない英語になってしまいます。機能語は基本的に弱形で読む、と意識するだけで、リズムがぐっと自然になります。
イントネーション:文末の音の上げ下げ
文の種類によって、文末の声の高さの変化(イントネーション)には決まったパターンがあります。
- 平叙文は、文末に向けて下降調(↘)で読みます。 You like coffee. ↘(あなたはコーヒーが好きです。)
- Yes/No疑問文は、文末に向けて上昇調(↗)で読みます。 Do you like coffee? ↗(コーヒーは好きですか。)
- Wh疑問文(what・who・where・when・why・howなど疑問詞で始まる疑問文)は、Yes/Noでは答えられない疑問文ですが、文末は基本的に下降調(↘)で読みます。 What do you like? ↘(何が好きですか。)
- 選択疑問文(A or B の形)は、Aの部分を上昇調、最後のBの部分を下降調で読みます。 Do you like tea ↗ or coffee? ↘(紅茶とコーヒー、どちらが好きですか。)
Wh疑問文が上昇調ではなく下降調になる点は、Yes/No疑問文と混同しやすいので特に注意が必要です。
強調のための特別な文強勢
内容語を強く読む、という基本の規則を破って、話し手が特に伝えたい部分を強調することもあります。これを対比・強調のアクセントと呼びます。
I said he's my BROTHER, not my FATHER.(私は「兄」と言ったのであって、「父」とは言っていません。)
この文では、通常なら内容語である he's や not はそれほど強く読まれませんが、対比したい brother と father が特別に強く読まれます。文脈によって、どの単語を強調するかが変わることも覚えておきましょう。
例題
例題1(基本)
問題
次の英文の中で、強く読まれる内容語をすべて抜き出せ。
She can play the piano well.(彼女はピアノを上手に弾ける。)
解答・解説を見る
内容語(名詞・一般動詞・形容詞・副詞など)と機能語(代名詞・助動詞・冠詞など)を分けます。she は代名詞(機能語)、can は助動詞(機能語)、play は一般動詞(内容語)、the は冠詞(機能語)、piano は名詞(内容語)、well は副詞(内容語)です。
答え:play、piano、well
例題2(標準)
問題
次の3つの英文について、文末のイントネーションが上昇調になるものをすべて選べ。
① Is he coming today? ② What time does he arrive? ③ You finished your homework.
解答・解説を見る
①はYes/No疑問文なので上昇調になります。②はWh疑問文なので、Yes/No疑問文と混同しやすいですが、下降調になります。③は平叙文なので下降調になります。
答え:①
例題3(応用)
問題
次の英文を、(1)特に強調する語がない通常の読み方と、(2)「私が好きなのは紅茶であって、コーヒーではない」という対比を強調する読み方の、2通りで読むとする。それぞれどの単語を最も強く読むか答えよ。
I like tea.(私は紅茶が好きです。)
解答・解説を見る
(1)通常の読み方では、内容語である like と tea が強く読まれますが、特に文末の内容語である tea が最も強く読まれるのが基本です。(2)コーヒーではなく紅茶が好きだ、という対比を強調したい場合は、対比の対象である tea を、通常よりもさらに強く、際立たせて読みます。
答え:(1) like と tea(特に tea)を通常の強さで読む。(2) tea を対比のために特に強く読む。
確認問題
問題
次の英文の文末のイントネーションは、上昇調と下降調のどちらか答えよ。
Where did you go yesterday?(昨日どこに行ったのですか。)
答え
Wh疑問文(where で始まる疑問文)なので、下降調で読む。