発音・アクセント / アクセント・イントネーション
よくある間違い
間違い1: すべての音節を同じ強さで発音してしまう
よくある誤答例
banana を「バ・ナ・ナ」のように、どの音節も同じ強さ・同じ長さで発音してしまう。
なぜ間違いなのか
日本語は、基本的にすべての拍(モーラ)がほぼ同じ長さ・強さで読まれる言語です。しかし英語は、強く読む音節と弱く読む音節がはっきり区別される言語で、この違いを意識しないと、不自然でロボットのような発音になってしまいます。
正しい考え方
英単語には必ず1か所、特に強く・長く読む音節があり、それ以外の音節は弱く・短く読まれる、ということを常に意識しましょう。banana は baˈnana と、真ん中の na だけを強く長く読みます。
間違い2: 名詞・動詞で発音が変わる単語のアクセントを区別しない
よくある誤答例
record・present・object のような単語を、名詞で使うときも動詞で使うときも、同じアクセント位置で発音してしまう。
なぜ間違いなのか
これらの単語は、アクセントの位置によって品詞と意味が変わります。アクセントを区別しないと、名詞のつもりで話しているのに動詞に聞こえてしまう(またはその逆)ことがあります。
正しい考え方
「名前動後」(名詞は前、動詞は後ろにアクセント)という規則を、record・present・object・contract・permit のような頻出単語で確認し、文の中でどちらの意味で使われているかを見極めてから発音するようにしましょう。
間違い3: 接尾辞の前でアクセントが移動することを忘れる
よくある誤答例
economy から economic を作るとき、economic も economy と同じ位置(第2音節)にアクセントを置いて発音してしまう。
なぜ間違いなのか
-tion・-ic・-ity・-ian のような接尾辞は、その直前の音節にアクセントを引き寄せる性質があります。もとの単語のアクセント位置がそのまま保たれるとは限りません。
正しい考え方
接尾辞が付いて単語の形が変わったときは、必ずアクセントの位置も変わっていないかを確認しましょう。economy(eˈconomy)→ economic(ecoˈnomic)のように、-ic の直前の音節にアクセントが移ることを覚えておくと、初見の単語にも応用できます。
間違い4: 疑問文はすべて上昇調で読むと思い込む
よくある誤答例
What do you like? のようなWh疑問文も、Yes/No疑問文と同じように文末を上昇調で読んでしまう。
なぜ間違いなのか
「疑問文=尋ねる文だから上がる」と単純に覚えてしまうと、Wh疑問文まで上昇調にしてしまいがちです。しかし、疑問詞を使ったWh疑問文は、基本的に文末が下降調になります。
正しい考え方
疑問文を、Yes/Noで答えられるかどうかで区別しましょう。Yes/No疑問文(助動詞・be動詞で始まる)は上昇調、Wh疑問文(疑問詞で始まる)は下降調、という基本パターンをセットで覚えることが大切です。
間違い5: 機能語まで強く読んでしまう
よくある誤答例
I want to go to the park. のような文で、to や the のような機能語も、内容語と同じ強さではっきり読んでしまう。
なぜ間違いなのか
すべての単語を均等な強さで読むと、どこが重要な情報かが伝わりにくくなり、不自然なリズムになってしまいます。英語のリズムは、内容語を強く、機能語を弱く読むことで生まれます。
正しい考え方
文を読むときは、まず内容語(名詞・一般動詞・形容詞・副詞・疑問詞など)を見つけて、そこだけを強く読むことを意識しましょう。機能語(代名詞・be動詞・助動詞・前置詞・冠詞など)は、意識して弱く・短く読むようにします。
間違い6: カタカナ語の音節数のまま発音してしまう
よくある誤答例
chocolate を、カタカナの「チョコレート」の5拍のまま、母音を1つずつ区切って発音してしまう。
なぜ間違いなのか
日本語では外来語をカタカナで表すときに、英語にはない母音を補って発音しやすくする傾向があります。そのため、実際の英語の音節数とカタカナ語の拍数がずれてしまうことがよくあります。chocolate は英語では /ˈtʃɒklət/ というわずか2音節の単語です。
正しい考え方
カタカナ語として覚えている単語を英語で発音するときは、一度カタカナのイメージを離れ、発音記号を見て実際の音節数を数え直す習慣をつけましょう。余分な母音を入れないことが、自然な発音への近道です。
間違い7: 複合語のアクセント位置を間違える
よくある誤答例
blackboard(黒板)を、後ろの board を強く読んで blackˈboard のように発音してしまう。
なぜ間違いなのか
2つの単語が組み合わさってできた複合名詞は、多くの場合、前の部分(最初の単語)にアクセントが来ます。後ろの単語を強く読んでしまうと、不自然な発音になります。
正しい考え方
black という形容詞と board という名詞が別々に並んでいるとき(black board、黒い板)は board を強く読みますが、blackboard という1つの複合名詞になっているときは、ˈblackboard のように前の部分を強く読む、という区別を意識しましょう。
間違い8: アクセントを「強さ」だけの問題だと思ってしまう
よくある誤答例
アクセントのある音節を、ただ大きな声で発音すればよいと考えてしまい、音の長さや母音の質の変化を意識しない。
なぜ間違いなのか
英語のアクセントは、単なる音量の変化ではなく、「強く・長く・はっきりした母音」で読む音節と、「弱く・短く・あいまいな母音(/ə/ など)」で読む音節の組み合わせによって作られます。強さだけを意識すると、不自然な発音になりがちです。
正しい考え方
アクセントのある音節は、大きな声で読むだけでなく、母音をはっきり長めに保つことを意識しましょう。逆に、アクセントのない音節は、声を小さくするだけでなく、母音があいまい母音 /ə/ に近づくことも多い、と知っておくと、より自然なリズムに近づきます。