文法 / 分詞
現在分詞・過去分詞の基本(形容詞的用法)
要点整理
分詞とは何か
分詞とは、動詞を変化させて形容詞のように使えるようにした形のことです。英語には2種類の分詞があります。
- 現在分詞(-ing形):動詞の原形に -ing をつけた形。例:playing, writing, breaking
- 過去分詞(-ed形/不規則形):規則動詞は -ed をつけた形、不規則動詞は独自の変化形。例:played, written, broken
分詞は動詞から作られていますが、文の中では名詞を修飾したり、be動詞の補語になったりと、形容詞とまったく同じようにはたらきます。
現在分詞は「能動・進行」の意味
現在分詞(-ing形)を形容詞として使うと、「~している」「~させるような」という、能動的な意味になります。主語(または修飾される名詞)が、自らその動作をする側・その性質を引き起こす側であることを表します。
A crying baby needs attention.(泣いている赤ちゃんは世話を必要としている。)
この文では、baby(赤ちゃん)自身が「泣く」という動作をしているので、現在分詞 crying が使われています。
過去分詞は「受動・完了」の意味
過去分詞を形容詞として使うと、「~される」「~された」という、受動的な意味になります。主語(または修飾される名詞)が、その動作を受ける側であることを表します。
A broken window let the cold wind in.(割れた窓から冷たい風が入ってきた。)
この文では、window(窓)は「割る」という動作をする側ではなく、「割られる」側なので、過去分詞 broken が使われています。
感情動詞の分詞:interestingとinterestedの違い
日本語話者が特に間違えやすいのが、interest(興味を持たせる)、excite(わくわくさせる)、surprise(驚かせる)、bore(退屈させる)のような感情動詞の分詞です。これらの動詞はもともと「人に(ある感情を)引き起こす」という意味を持っているため、現在分詞と過去分詞で意味の向きが逆になります。
- interesting:(人に)興味を持たせるような → 「(物事が)興味深い」
- interested:(人が)興味を持たされている → 「(人が)興味を持っている」
This movie is interesting.(この映画はおもしろい。) I am interested in this movie.(私はこの映画に興味がある。)
1文目は movie(映画)という「物事」が主語なので、人に興味を持たせる側=現在分詞 interesting になります。2文目は I(人)が主語なので、興味を持たされる側=過去分詞 interested になります。主語が「感情を引き起こすもの(物事・出来事)」なら現在分詞、「感情を受け取る側(人)」なら過去分詞、と覚えましょう。
同じパターンの感情動詞をまとめておきます。
| 動詞 | 現在分詞(物事が主語) | 過去分詞(人が主語) |
|---|---|---|
| excite(わくわくさせる) | exciting(わくわくさせるような) | excited(わくわくしている) |
| surprise(驚かせる) | surprising(驚かせるような) | surprised(驚いている) |
| bore(退屈させる) | boring(退屈させるような) | bored(退屈している) |
| tire(疲れさせる) | tiring(疲れさせるような) | tired(疲れている) |
| amaze(驚嘆させる) | amazing(驚嘆させるような) | amazed(驚嘆している) |
| disappoint(失望させる) | disappointing(失望させるような) | disappointed(失望している) |
The result was disappointing to the whole team.(その結果はチーム全体にとってがっかりするようなものだった。) The whole team was disappointed with the result.(チーム全体がその結果にがっかりした。)
分詞の2つの使い方:限定用法と叙述用法
分詞も、ふつうの形容詞と同じく2つの使い方があります。
- 限定用法:名詞の前(または後ろ)に置いて、直接その名詞を修飾する。
- 叙述用法:be動詞などの補語として使う。
Look at that sleeping cat.(あの眠っている猫を見て。)〈限定用法〉 The cat is sleeping on the sofa.(その猫はソファーの上で眠っている。)〈叙述用法/現在進行形〉
なお、この02文目の is sleeping は「現在進行形」であり、分詞1語が形容詞として名詞を修飾しているわけではありません。分詞が形容詞として機能しているかどうかは、それが名詞を修飾しているか、be動詞の補語として「状態」を表しているかで判断します。1語の分詞が名詞の前に置かれるときは、この単元のように限定用法の形容詞として扱われます。
例題
例題1(基本)
問題
次の日本語に合うように、( )内の語を現在分詞・過去分詞のうち正しい形にせよ。
彼女は驚くべきニュースを聞いて驚いた。 She heard ( surprise ) news and was ( surprise ).
解答・解説を見る
surpriseは「(人を)驚かせる」という意味の感情動詞です。1つ目の空所は news(ニュース)という「物事」を修飾しており、「人を驚かせるような」という能動の意味なので現在分詞 surprising にします。2つ目の空所は she(彼女=人)の状態を表しており、「驚かされている」という受動の意味なので過去分詞 surprised にします。
答え:She heard surprising news and was surprised.
例題2(標準)
問題
次の各文の( )内から適切な語を選べ。
- The lecture was so (boring / bored) that some students fell asleep.
- I was (boring / bored) during the lecture.
解答・解説を見る
bore は「(人を)退屈させる」という意味の感情動詞です。
- 主語は the lecture(講義=物事)なので、「(人を)退屈させるような」という能動の意味の現在分詞 boring が適切です。
- 主語は I(私=人)なので、「退屈させられている」という受動の意味の過去分詞 bored が適切です。
答え:1. boring 2. bored
例題3(応用)
問題
次の英文には誤りが1か所ある。誤りを指摘し、正しい形に直せ。
I was really excited about the news, but my brother looked completely boring.
解答・解説を見る
前半の I was excited(私はわくわくした)は、I(人)が主語で「わくわくさせられている」という意味なので、過去分詞 excited で正しく使われています。
後半の my brother looked completely boring に注目します。boring は「(人を)退屈させるような」という能動の意味の現在分詞です。しかし、ここで表したいのは「兄(弟)が退屈させられている(=退屈している)ように見えた」という意味であり、主語の my brother(人)は感情を受け取る側です。したがって、boring ではなく過去分詞 bored を使わなければなりません。
答え:誤りは boring。正しくは bored。(My brother looked completely bored.)
確認問題
問題
次の文の( )内から適切な語を選べ。
The movie was (amazing / amazed), and all the audience looked truly (amazing / amazed) at the ending.
答え
The movie was amazing, and all the audience looked truly amazed at the ending. (前半は the movie が主語なので amazing、後半は audience(人)が主語なので amazed。)