文法 / 分詞
よくある間違い
間違い1: interestingとinterestedを取り違える
よくある誤答例
「私はこの本に興味がある」を I am interesting in this book. としてしまう。
なぜ間違いなのか
interest は「(人に)興味を持たせる」という意味の感情動詞です。interesting は「興味を持たせるような」という能動の意味なので、物事が主語のときに使います。ここでは I(人)が主語で、「興味を持たされている」という受動の意味を表したいので、interesting ではなく interested を使わなければなりません。
正しい考え方
感情動詞の分詞は、主語が「感情を引き起こすもの(物事)」なら現在分詞、「感情を受け取る側(人)」なら過去分詞になります。I am interested in (私はに興味がある)、This book is interesting(この本はおもしろい)という2つの型をセットで覚えましょう。
答え:I am interested in this book.
間違い2: 分詞1語なのに名詞の後ろに置いてしまう
よくある誤答例
「眠っている赤ちゃん」を a baby sleeping としてしまう(名詞の後ろに単独の分詞を置く)。
なぜ間違いなのか
分詞が修飾語句をともなわず1語だけで名詞を修飾するときは、ふつうの形容詞と同じく名詞の前に置きます。名詞の後ろに置くのは、分詞に目的語や修飾語がついて2語以上の句になった場合だけです。
正しい考え方
分詞1語 → 前置、分詞句(2語以上のかたまり)→ 後置、という原則を意識しましょう。a sleeping baby(1語なので前置)、a baby sleeping in the crib(句になったので後置)のように、分詞の長さで判断します。
答え:a sleeping baby
間違い3: 後置修飾で能動・受動を逆にする
よくある誤答例
「その先生に書かれた本」を the book writing by the teacher としてしまう。
なぜ間違いなのか
修飾される名詞 the book(本)は、「書く」動作をする側ではなく、「書かれる」側です。したがって、能動の意味を表す現在分詞 writing ではなく、受動の意味を表す過去分詞 written を使わなければなりません。
正しい考え方
分詞を選ぶときは、必ず「修飾される名詞が、その動作を自分でするのか、それとも他から受けるのか」を確認しましょう。book と write の関係は「本が書かれる」という受け身の関係なので、過去分詞になります。
答え:the book written by the teacher
間違い4: 分詞構文の意味上の主語を確認せずに主語を消す
よくある誤答例
It rained hard, so the game was canceled.(激しく雨が降ったので、試合は中止になった)を、そのまま Raining hard, the game was canceled. と書き換えてしまう。
なぜ間違いなのか
分詞構文で主語を消せるのは、副詞節の主語と主節の主語が同じ場合だけです。この文の副詞節の主語は It(天候のit)であり、主節の主語 the game とは異なります。主語を消してしまうと、まるで the game(試合)自身が雨を降らせたかのような、誤った意味の文になってしまいます。
正しい考え方
分詞構文を作る前に、必ず副詞節と主節、それぞれの主語を確認しましょう。主語が異なる場合は、独立分詞構文として、分詞の前に元の主語(この場合は It)をそのまま残す必要があります。
答え:It raining hard, the game was canceled.
間違い5: 動作の前後関係を無視して現在分詞のままにする
よくある誤答例
After she had read the letter, she threw it away.(手紙を読んだあと、彼女はそれを捨てた)を、Reading the letter, she threw it away. と書き換えてしまう。
なぜ間違いなのか
Reading the letter という単純な現在分詞の分詞構文は、「読みながら捨てた」という、2つの動作がほぼ同時に起こっているかのような印象を与えます。しかし元の文では、read(読んだ)のは threw away(捨てた)よりも前に完了した動作です。この時間差を表現できていません。
正しい考え方
副詞節の動作が主節の動作より前に起こった場合は、「having+過去分詞」という完了形の分詞構文を使い、時間の前後関係をはっきり示します。
答え:Having read the letter, she threw it away.
間違い6: 否定語notの位置を間違える
よくある誤答例
「何を言えばよいかわからなかったので」を Knowing not what to say としてしまう。
なぜ間違いなのか
分詞構文を否定するときの not は、必ず分詞の直前に置きます。Knowing not のように分詞の後ろに not を置く語順は誤りです。
正しい考え方
ふつうの動詞を否定するときに don't/didn't を動詞の前に置くのと同じ発想で、分詞構文でも not を分詞の前に置く、と覚えましょう。
答え:Not knowing what to say
間違い7: 感情動詞以外の分詞にもinteresting型のルールを当てはめようとする
よくある誤答例
「壊れた自転車」を、感情動詞のルールを気にしすぎて a breaking bicycle(壊しているような自転車、の意味になってしまう)としてしまう。
なぜ間違いなのか
break(壊す)は感情動詞ではなく、単に「壊す/壊れる」という動作を表す動詞です。bicycle(自転車)は「壊す」動作をする側ではなく「壊される」側なので、受動の意味を表す過去分詞を使う必要があります。現在分詞 breaking を使うと、「(何かを)壊しているような自転車」という不自然な意味になってしまいます。
正しい考え方
interesting/interestedの区別が必要なのは、interest, excite, surpriseのような「人に感情を引き起こす」意味を持つ一部の動詞だけです。break, write, buildのような通常の動詞では、単純に「名詞が動作をする側か、される側か」だけで能動・受動を判断します。
答え:a broken bicycle
間違い8: with+O+分詞で目的語と分詞の関係を逆にする
よくある誤答例
「目を閉じたまま」を with her eyes closing としてしまう。
なぜ間違いなのか
her eyes(彼女の目)は、「閉じる」という動作をする側ではなく、「閉じられる」側です。したがって、能動の意味を表す現在分詞 closing ではなく、受動の意味を表す過去分詞 closed を使わなければなりません。
正しい考え方
with+O+分詞の形でも、後置修飾の分詞と同じように、目的語と分詞の意味関係(する側か、される側か)を必ず確認しましょう。eyes と close の関係は「目が閉じられる」という受け身の関係です。
答え:with her eyes closed