文法 / 助動詞
その他の助動詞表現(need/dare, had better等)
要点整理
need(助動詞としてのneed)
need は通常、一般動詞として need to の形で使われますが(例:I need to study.)、否定文・疑問文では助動詞としても使うことができます。助動詞のneedは、主に否定文・疑問文で使われ、do/doesを使わずに not をそのまま続けます。
You needn't worry about the result.(結果について心配する必要はない。)
Need I explain the reason again?(もう一度理由を説明する必要がありますか。)
現代英語では、助動詞のneedよりも、一般動詞の don't need to / doesn't need to の方がずっとよく使われます。上の文は次のように書きかえることもできます。
You don't need to worry about the result.
needn't have + 過去分詞(最重要ポイント)
needn't have + 過去分詞 は「~する必要はなかったのに(実際にはしてしまった)」という意味を表します。04-jodoushi-kanryou.mdで学んだ shouldn't have p.p. と同じ「助動詞+have+過去分詞」のグループに属する表現です。
You needn't have cooked dinner. We already ate on the way home.(夕食を作る必要はなかったのに(作ってしまった)。私たちは帰り道にもう食べてしまった。)
これは、didn't need to + 原形 とは意味が異なります。didn't need to は「必要がなかった」という事実を単に述べるだけで、実際にその行為をしたかどうかについては何も述べていません(多くの場合、しなかったと解釈されます)。
I didn't need to wake up early today, so I slept until noon.(今日は早く起きる必要がなかったので、昼まで寝ていた。)← 実際にしなかった(早起きしなかった)
| 表現 | 意味 | 実際にしたか |
|---|---|---|
| needn't have + p.p. | ~する必要はなかったのに | した(しかし無駄だった) |
| didn't need to + 原形 | ~する必要がなかった | 通常はしなかった |
dare(助動詞としてのdare)
dare(あえて~する)も、need と似た性質を持つ語で、否定文・疑問文で助動詞として使われることがあります。
I daren't tell him the truth.(私はあえて彼に真実を話す勇気がない。)
日常会話では、一般動詞としての dare to の形の方がよく使われます。
She didn't dare to look down from the top of the tower.(彼女はその塔の上から下を見る勇気がなかった。)
決まり文句 How dare you ~!(よくも~できるものだ!)は、怒りを表す表現としてとてもよく使われるので、覚えておきましょう。
How dare you speak to your teacher like that!(よくも先生にそんな口の利き方ができるものだ!)
had better(~した方がよい)
had better + 原形 は「~した方がよい」という意味ですが、should よりも強く、「そうしないと良くないことが起こる」という警告に近いニュアンスを持ちます。目上の人に対して使うと、命令的で失礼に響くことがあるため注意が必要です。
You had better take an umbrella. It's going to rain heavily.(傘を持って行った方がいい。激しい雨になりそうだから。)
had better は、had という過去形の単語を含みますが、現在・未来のことについて使う点に注意しましょう(過去の意味にはなりません)。会話では 'd better と短縮されるのが普通です。
You'd better hurry, or you'll miss the bus.(急いだ方がいいよ、さもないとバスに乗り遅れるよ。)
否定形は had better not です(not の位置に注意:had not better ではありません)。
You had better not tell anyone about this secret.(この秘密については誰にも話さない方がいい。)
would rather(むしろ~したい)
would rather + 原形 は、2つのことを比べて「むしろしたい」「する方がよい」という好みを表します。比較の対象は than で示します。
I would rather stay home than go out in this cold weather.(この寒い天気の中で出かけるより、むしろ家にいたい。)
会話では 'd rather と短縮されます。
I'd rather walk than take the bus.(バスに乗るより、むしろ歩きたい。)
否定形は would rather not です。
A: Do you want to talk about it? B: I'd rather not.(A: それについて話したい? B: むしろ話したくないな。)
例題
例題1(基本)
問題
次の英文の空所に、had better, would rather のうち適切な方を、必要なら not も加えて入れよ。
(1) You ( ) see a dentist soon. That toothache could get much worse.
(2) I'm really tired today. I ( ) go out tonight; I'd prefer to just relax at home.
解答・解説を見る
(1) 「すぐに歯医者に診てもらった方がいい、さもないと悪化する」という、警告に近い強い助言なので had better が適切です。
You had better see a dentist soon.
(2) 「今夜は出かけたくない、むしろ家でくつろぎたい」という好みを述べているので、would rather not が適切です。
I would rather not go out tonight; I'd prefer to just relax at home.
答え:(1) had better (2) would rather not
例題2(標準)
問題
次の日本文を、needn't have または didn't need to のいずれかを使って英語に直せ。
(1) 私たちは慌てて空港に着いたが、実際には急ぐ必要はなかった(私たちは急いだ)。飛行機が2時間遅れていたからだ。(hurry)
(2) 今日は雨が降らなかったので、傘を持っていく必要はなかった(実際に持っていかなかった)。(bring an umbrella)
解答・解説を見る
(1) 「実際には急いだが、それは無駄だった(必要なかった)」という状況なので、needn't have + 過去分詞 を使います。
We needn't have hurried to the airport. The flight was delayed by two hours.
(2) 「傘を持っていく必要がなかった(そして実際に持っていかなかった)」という、単純な必要性の欠如を述べているので、didn't need to を使います。
I didn't need to bring an umbrella today because it didn't rain.
答え:(1) We needn't have hurried to the airport. (2) I didn't need to bring an umbrella today.
例題3(応用)
問題
次の英文には不自然な、または誤りである箇所が1か所ある。誤りを指摘し、正しい形に直せ。
You had not better tell your boss about the mistake until you have a solution ready.
解答・解説を見る
had better の否定形は had better not であり、not の位置は better のあとに置きます。had not better という語順は誤りです。
正しい文:You had better not tell your boss about the mistake until you have a solution ready.(解決策の準備ができるまでは、上司にその間違いについて話さない方がいい。)
should not や must not のような一般的な助動詞の否定形(助動詞+not)のパターンから類推して had not better としてしまう誤りがよく見られますが、had better は not をbetterの後ろに置くという特殊な語順を持つ表現だと覚えておきましょう。
答え:had not better → had better not に直す。
確認問題
問題
次の英文を日本語に訳せ。
I would rather you didn't mention this to my parents; I want to tell them myself.
答え
このことは私の両親には言わないでほしい。自分で伝えたいので。(would rather + 主語 + 過去形で、「(自分ではなく)相手が~しないことを望む」という意味を表す用法。)