文法 / 助動詞
頻出解法パターン
パターン1: 助動詞の意味を文脈から絞り込む
こんな問題で使う
can, may, must, should などの助動詞が、「能力・許可・義務・推量」のどの意味で使われているかを問う問題。
解法の手順
- 助動詞の前後にある「根拠」となる情報(証拠・状況・様子)を探す。
- 根拠が「
できる/できない」という力に関するものなら能力、「してよいか」を尋ねる場面なら許可の意味を疑う。 - 「(証拠から考えて)きっと
だろう」という文脈なら推量、「しなければならない」というルール・必要性の文脈なら義務の意味を疑う。 - 候補が2つ以上残る場合は、否定文か肯定文か、話者同士の関係(上下関係・フォーマルさ)も手がかりにする。
具体例
"She must be at home now; her car is in the driveway." では、her car is in the driveway(根拠)から「家にいるにちがいない」という推量の must だと判断できる。
パターン2: must/have to, must not/don't have toの使い分け判定
こんな問題で使う
義務・禁止・不要を表す助動詞表現を選ばせる、あるいは意味の違いを説明させる問題。
解法の手順
- まず、文の内容が「
しなければならない(義務)」「してはいけない(禁止)」「~する必要はない(不要)」のどれに当たるかを日本語で確認する。 - 「義務」なら must か have to(主観的判断ならmust、客観的な規則ならhave toを優先)。
- 「禁止」なら必ず must not。
- 「不要」なら必ず don't have to(あるいはneedn't)。
- 過去の義務を表す必要があれば、mustではなく had to を使う。
具体例
「この薬は食後に飲まなければならないが、水と一緒でなくてもよい」は、義務の部分に must/have to、不要の部分に don't have to を使い、"You have to take this medicine after meals, but you don't have to take it with water." のように表す。
パターン3: 助動詞+have+過去分詞への書きかえ手順
こんな問題で使う
現在の助動詞表現(must, should など)を、過去の出来事についての推量や後悔を表す形に書きかえる問題。
解法の手順
- 表したい内容が「過去の出来事についての推量」か「過去の行為への後悔・非難」かを確認する。
- 推量なら、確信の強さに応じて must have p.p.(
したにちがいない)、may/might have p.p.(したかもしれない)、can't/couldn't have p.p.(~したはずがない)を選ぶ。 - 後悔・非難なら should have p.p.(
すべきだったのに)、shouldn't have p.p.(すべきでなかったのに)を選ぶ。 - 助動詞+have+過去分詞の形(助動詞のあとは常にhave+過去分詞)を機械的に組み立てる。
具体例
「彼は忙しかったにちがいない(だから返信しなかったのだろう)」は過去の推量なので、"He must have been busy." のように組み立てる。
パターン4: can/could/be able toの使い分け判定
こんな問題で使う
過去の能力を表す文で、could と was/were able to のどちらを使うべきかを判断する問題。
解法の手順
- 文の内容が「継続的な一般的能力」か「その場限りの1回の達成」かを判定する。
- 「継続的な一般的能力」なら could(またはused to be able to)を使う。
- 「1回の具体的な達成(manage toに近い意味)」なら was/were able to を使う。
- 否定文(couldn't)の場合は、どちらの意味でもcouldn'tがそのまま使えることを確認する。
- 未来・完了形が必要な場合は、canの代わりにbe able toの該当する形を使う。
具体例
「彼女は子どものころ、ピアノが弾けた」は継続的能力なので "She could play the piano as a child." とするが、「彼女はコンクールで見事に演奏することができた」は1回の達成なので "She was able to perform beautifully at the competition." とする。
パターン5: would/used toの書きかえ判定(動作か状態か)
こんな問題で使う
過去の習慣を表す文で、would と used to のどちらが使えるか(あるいはどちらでも使えるか)を判断する問題。
解法の手順
- 文の動詞が「繰り返される具体的な動作」か「継続していた状態(live, have, likeなど)」かを見分ける。
- 動作であれば、would と used to のどちらでも表せる。
- 状態であれば、used to しか使えない(wouldは使えない)。
- 「今とは違う」という対比を明確に打ち出したい場合は、used to の方がより自然であることも意識する。
具体例
"There used to be a big tree in front of my house." は状態(be)を表しているので、would には書きかえられない。
パターン6: should have p.p.が表す「実際の出来事」を逆算する
こんな問題で使う
should have p.p. / shouldn't have p.p. を含む英文から、実際に何が起きたのかを読み取らせる問題。
解法の手順
- should have p.p. なら、実際には「していない」ことを表すと判断する。
- shouldn't have p.p. なら、実際には「してしまった」ことを表すと判断する。
- 文全体を、実際に起きた出来事として日本語に言い換えてみる。
- 前後の文脈(結果として困ったことが起きていないか)と矛盾しないか確認する。
具体例
"I shouldn't have left the window open." から、実際に起きたことは「窓を開けたままにしてしまった(そして、おそらく雨が入るなど困ったことが起きた)」と逆算できる。
パターン7: had better / would ratherの否定形・語順の確認
こんな問題で使う
had better, would rather を使った文の、否定形や語順の正しさを問う問題。
解法の手順
- had better の否定は、not を better のあとに 置いた had better not であることを確認する。
- would rather の否定は would rather not であり、あとに続く動詞は常に原形であることを確認する。
- どちらも「to のない原形」が続く点を、一般動詞のwant to/prefer toと混同していないか確認する。
- 会話表現では'd better/'d ratherと短縮されることが多い点もあわせて確認する。
具体例
「そんなことは言わない方がいい」は "You had better not say such a thing." であり、"You had not better say" や "You had better to not say" のような形にはならない。