文法 / 比較
よくある間違い
間違い1: 原級比較でas ~ asの中の形容詞を比較級にしてしまう
よくある誤答例
「彼は父親と同じくらい背が高い」を He is as taller as his father. としてしまう。
なぜ間違いなのか
as ~ as の中で使う形容詞・副詞は、比較級(-er)ではなく**原級(もとの形)**でなければなりません。as taller as のように比較級を使うと、asの本来の意味(同じ程度)と比較級の意味(差がある)が矛盾してしまいます。
正しい考え方
as ~ as を見たら、その中の語は必ず原級のままにする、というルールを徹底しましょう。
答え:He is as tall as his father.
間違い2: not as ~ asを「反対の意味」だと勘違いする
よくある誤答例
not as tall as を「より背が高くない」ではなく「より背が低い」と、正確な差まで断定して訳してしまう。
なぜ間違いなのか
not as ~ as は、あくまで「同じ程度ではない」ということだけを表す表現です。「Aの方が劣っている(下回っている)」という方向性はわかりますが、それがどれくらいの差なのかまでは表しません。
正しい考え方
not as tall as his father は「父親ほど背が高くない」という意味であり、「父親より背が低い」という結論自体は同じでも、断定的すぎる訳し方(「ずっと低い」など)をしないよう注意しましょう。あくまで「ほど~ではない」という控えめな否定だと理解しておきます。
答え:not as tall as his father(父親ほど背が高くない)
間違い3: 比較級を強調するのにveryを使ってしまう
よくある誤答例
「はるかにおもしろい」を very more interesting としてしまう。
なぜ間違いなのか
very は原級を強調する語であり、比較級を強調することはできません。比較級を強調するには、much, far, a lot, even, still のいずれかを使う必要があります。
正しい考え方
「very+原級」「much/far+比較級」という組み合わせをセットで覚えましょう。
答え:much more interesting
間違い4: 比較級・最上級の不規則変化を規則変化だと思い込む
よくある誤答例
good(良い)の比較級を gooder、最上級を goodest としてしまう。
なぜ間違いなのか
good/well, bad/badly, many/much, little は、-er/-estやmore/mostをつけるのではなく、それぞれ独自の不規則な形(better-best, worse-worst, more-most, less-least)に変化します。
正しい考え方
不規則変化をする語は数が限られているので、good-better-best のように、原級・比較級・最上級をセットで暗記しておきましょう。
答え:better(比較級)、best(最上級)
間違い5: 最上級の後ろのin/ofを取り違える
よくある誤答例
「3人の中でいちばん背が高い」を the tallest in the three boys としてしまう。
なぜ間違いなのか
in のあとには場所や集団を表す1つのまとまり(in Japan, in the classなど)が来ます。the three boys のように、複数の人・ものが並ぶ場合は of を使わなければなりません。
正しい考え方
「inのあとは場所・範囲」「ofのあとは複数の仲間」という基準で使い分けましょう。
答え:the tallest of the three boys
間違い6: one of the+最上級のあとの名詞を単数形にしてしまう
よくある誤答例
「世界でいちばん高い山の1つ」を one of the highest mountain in the world としてしまう。
なぜ間違いなのか
one of the+最上級のあとに続く名詞は、複数存在する「いちばんグループ」の中の1つを指すため、複数形にしなければなりません。mountain のように単数形のままにすると、文法的に誤りです。
正しい考え方
one of the+最上級+複数名詞、という形をワンセットで覚えておきましょう。
答え:one of the highest mountains in the world
間違い7: no more than とnot more thanの意味を混同する
よくある誤答例
no more than 10 people(たった10人しかいない)と not more than 10 people(多くても10人)を、同じ意味だと思い込んでしまう。
なぜ間違いなのか
no more than は「たったしかない」という、数量の少なさに対する話し手の評価を含む表現です。一方 not more than は「多くても」という、単なる上限を客観的に述べる表現であり、少なさへの驚きなどのニュアンスはありません。
正しい考え方
no がつく表現には話し手の感覚(少ない/多いという驚き)が加わり、not だけの表現は単なる数値の範囲を表す、という違いを意識しましょう。
答え:no more than 10 people(たった10人)/ not more than 10 people(多くても10人)
間違い8: クジラ構文でthan以下の意味を取り違える
よくある誤答例
A spider is no more an insect than a crab is. を、「クモは昆虫であり、カニも昆虫だ」のように、肯定の意味で読んでしまう。
なぜ間違いなのか
no more ~ than … は、than以下の内容(カニが昆虫である)が明らかに誤りであることを利用して、Aについても同様にBではないことを強調する構文です。この構文全体は二重に否定的な意味を持っており、肯定の意味にはなりません。
正しい考え方
no more ~ than を見たら、まず than 以下の内容が「明らかな事実かどうか」を確認し、その事実がBを否定する内容であれば、Aについても同じくBが否定される、という構造で読み取りましょう。
答え:クモが昆虫でないのは、カニが昆虫でないのと同じだ。(どちらも昆虫ではない。)
間違い9: 比較対象のねじれに気づかない
よくある誤答例
「この都市の人口は、あの都市の人口より多い」を The population of this city is larger than that city. としてしまう。
なぜ間違いなのか
「この都市の人口」と「あの都市(そのもの)」を比べており、比較の対象がつり合っていません。人口という数量どうしを比べる文なので、比較対象もまた「人口」でなければなりません。
正しい考え方
比較する語句が「~の…」という形になっているときは、繰り返しを避けるために that(単数)や those(複数)を使い、比較対象を正確にそろえましょう。
答え:The population of this city is larger than that of that city.