文法 / 助動詞

will/wouldの用法、would used to

要点整理

will の用法

①未来の予測

これから先のことについて、話し手が「そうなるだろう」と考えていることを表します。

It will be sunny tomorrow.(明日は晴れるだろう。)

②その場での決定・意志

話す瞬間に「~しよう」と決めた意志を表します。あらかじめ計画していたことではなく、その場での決定である点がポイントです。

A: The phone is ringing. B: OK, I will answer it.(A: 電話が鳴っているよ。 B: わかった、私が出るよ。)

③依頼

Will you close the window, please?(窓を閉めてくれませんか。)

④強い拒絶(否定文で)

主語が人でなくても、will not / won't を使うと、「(まるで意志があるかのように)どうしても~しない」という強い拒絶のニュアンスを表すことができます。

The door won't open, no matter how hard I push it.(どんなに強く押しても、そのドアはどうしても開かない。)

would の用法

①丁寧な依頼

Will you ~? よりも控えめで丁寧な響きになります。

Would you mind closing the door?(ドアを閉めていただけますか。)

②丁寧な願望(would like to)

want to(~したい)よりも丁寧な言い方です。

I would like to make a reservation for two people.(2名で予約をお願いしたいのですが。)

③過去の習慣的な行為(~したものだ)

「(今は違うが)以前はよく~したものだ」という、過去に繰り返し行っていた動作を、懐かしむような響きで表します。

When I was a child, my grandmother would tell me a story every night.(子どものころ、祖母は毎晩私に物語を聞かせてくれたものだ。)

would used to と used to の違い(最重要ポイント)

過去の習慣を表す方法には、would のほかに used to があります。この2つには重要な違いがあります。

共通点:繰り返し行っていた動作を表せる

次の2文は、ほぼ同じ意味で使うことができます。

We would play soccer in the park every Sunday.We used to play soccer in the park every Sunday.(私たちは毎週日曜日、公園でサッカーをしたものだ。)

違い①:used to は「状態」にも使えるが、would は使えない

used to は、動作の習慣だけでなく、「以前は~だった」という過去の状態(今との対比)を表すこともできます。would は動作の繰り返しにしか使えず、状態を表す動詞(live, have, know, like など)には使えません。

There used to be a small bookstore on this street.(以前、この通りには小さな書店があった。)← 状態。wouldでは表せない

I used to like carrots, but I don't like them anymore.(私は以前ニンジンが好きだったが、今はもう好きではない。)← 状態。wouldでは表せない

違い②:used toの方が「今は違う」という対比が明確

used to には「過去はそうだった(が今は違う)」という対比のニュアンスが文法的な意味として組み込まれていますが、would は文脈(前後の文や表現)によってそのニュアンスを補う必要があります。

動作の習慣 状態 「今は違う」の対比
would × 文脈に頼る
used to 文法的に明確

例題

例題1(基本)

問題

次の英文の空所に、will, would のうち適切な方を入れよ。

(1) I'm not sure yet, but I think I ( ) study abroad next year.

(2) ( ) you pass me the salt, please? It's a bit far from me.

解答・解説を見る

(1) 「来年留学すると思う」という未来の予測を述べているので、will が適切です。

I'm not sure yet, but I think I will study abroad next year.

(2) 食卓で塩を取ってほしいと丁寧に頼んでいる場面なので、Will you より控えめな Would が適切です。

Would you pass me the salt, please?

答え:(1) will (2) Would

例題2(標準)

問題

次の英文のうち、would と used to のどちらか一方でしか書きかえられないものはどちらか。理由も含めて答えよ。

(1) My father would take me fishing every summer when I was young.

(2) This town used to have a large factory, but it closed down ten years ago.

解答・解説を見る

(1) take me fishing(釣りに連れて行く)は動作の繰り返しなので、would と used to のどちらでも表すことができます。

言いかえ可:My father used to take me fishing every summer when I was young.(父は私が若いころ、毎年夏に釣りに連れて行ってくれたものだ。)

(2) have a large factory(大きな工場がある)は動作ではなく状態を表しています。状態を表す動詞には would を使うことができないため、この文は used to でしか表せません。

would には書きかえられない:(×)This town would have a large factory...

答え:(1) would/used to どちらでも可(動作の習慣のため)。 (2) used toでしか表せない(状態を表しているため)。

例題3(応用)

問題

次の日本文を英語に直せ。ただし、2文とも同じ動詞 visit を使うこと。

(1) 祖父母は以前、毎年夏に私たちの家を訪れたものだ。(動作の習慣として、wouldを使って)

(2) この寺には以前、多くの観光客が訪れていたが、今ではほとんど誰も来ない。(状態に近い継続的な出来事として、used toを使って)

解答・解説を見る

(1) 「毎年夏に訪れる」という具体的な動作の繰り返しなので、would が使えます。

My grandparents would visit our house every summer.

(2) 「多くの観光客が訪れていた」という部分は、単発の動作というより、長期間続いていた状況・状態に近い内容で、しかも「今ではほとんど誰も来ない」という明確な対比を含んでいます。このような場合は would よりも used to の方が自然で、意味も明確に伝わります。

Many tourists used to visit this temple, but hardly anyone comes now.

visitという同じ動詞を使っていても、繰り返される具体的な1回1回の動作として捉えるか、長く続いた状況として捉えるかによって、would と used to のどちらがより自然かが変わってくることを確認しておきましょう。

答え:(1) My grandparents would visit our house every summer. (2) Many tourists used to visit this temple, but hardly anyone comes now.

確認問題

問題

次の英文の空所に、would, used to のうち、どちらか一方しか入らない場合はその語を、どちらでもよい場合は「both」と答えよ。

There ( ) be a small pond behind our school, but it was filled in years ago.

答え

used to(be a small pond=状態を表しているため、wouldは使えない)

There used to be a small pond behind our school, but it was filled in years ago.(以前、学校の裏に小さな池があったが、何年も前に埋め立てられた。)