文法 / 関係詞
関係代名詞の基本(who/which/that)
要点整理
関係代名詞とは何か
次の2つの英文を見てください。
I have a friend.(私には友人がいる。) The friend lives in Osaka.(その友人は大阪に住んでいる。)
この2つの文は、どちらも「友人」について述べていますが、別々の文になっています。これを1つの文にまとめて「大阪に住んでいる友人が私にはいる」という意味を表したいとき、2番目の文の The friend を、関係代名詞 who に置き換えてつなぎます。
I have a friend who lives in Osaka.(私には大阪に住んでいる友人がいる。)
ここでの who は、①前の文とあとの文をつなぐ「接続詞」の働きと、②The friend の代わりをする「代名詞」の働きを、同時に果たしています。このように、2つの働きを兼ね備えた語を関係代名詞と呼びます。そして、who が指し示している a friend のことを先行詞と呼びます。
関係代名詞から始まるまとまり(who lives in Osaka)は、先行詞を後ろから修飾する形容詞のような役割を果たすので、これを関係詞節と呼びます。
先行詞の種類による使い分け
関係代名詞は、先行詞が「人」か「物・動物」かによって、使う語が変わります。
| 先行詞 | 主格 | 目的格 | 所有格 |
|---|---|---|---|
| 人 | who / that | who(m) / that | whose |
| 物・動物 | which / that | which / that | whose |
- 先行詞が人のときは who を使います。
- 先行詞が物や動物のときは which を使います。
- that は、先行詞が人でも物でも使うことができる、便利な関係代名詞です。
格による使い分け:関係詞節の中での役割を見る
関係代名詞の格(主格・目的格)は、先行詞ではなく、関係代名詞が関係詞節の中でどんな働きをしているかによって決まります。ここが最も間違えやすいポイントです。
主格の関係代名詞:関係詞節の中で、関係代名詞自身が主語の働きをする場合。
She has a dog which runs very fast.(彼女は、とても速く走る犬を飼っている。)
which の後ろには runs という動詞が続いており、which 自身が「走る」の主語になっています。このように、関係代名詞のすぐあとに動詞が続く形が主格の目印です。
目的格の関係代名詞:関係詞節の中で、関係代名詞自身が動詞や前置詞の目的語の働きをする場合。
This is the book which I bought yesterday.(これは私が昨日買った本だ。)
元々は I bought the book yesterday.(私は昨日その本を買った。)という文で、the book は bought の目的語でした。この the book を which に置き換えているので、which は目的格です。目的格の場合、関係代名詞のあとに「主語+動詞」が続く形になります。
目的格の関係代名詞は省略できる
目的格の関係代名詞(who(m) / which / that)は、しばしば省略されます。
This is the book (which) I bought yesterday.(これは私が昨日買った本だ。)
一方、主格の関係代名詞は省略できません。関係詞節の主語がなくなってしまい、文として成立しなくなるからです。
誤り: She has a dog runs very fast.(which が抜けると動詞 runs の主語がなくなってしまう)
thatが好まれる場合
that は who・which の代わりに幅広く使えますが、特に次のような場合には that が好んで使われます。
- 先行詞が all, everything, something, the only, the first, 最上級 などを含むとき This is the best movie that I have ever seen.(これは私が今まで見た中で一番良い映画だ。)
- 先行詞が「人+物・動物」の両方を含むとき She talked about the people and pets that she had met on her trip.(彼女は旅先で出会った人々やペットについて話した。)
例題
例題1(基本)
問題
次の英文の( )内に、who・which・that のうち最も適切なものを入れよ。ただし、2つの答えが可能な場合はその両方を書け。
(1) I know a girl ( ) can speak four languages. (2) This is the smartphone ( ) I bought last month. (3) He is the only student ( ) answered every question correctly.
解答・解説を見る
(1) 先行詞は a girl(人)で、( )のあとに can speak と動詞が続いているので、( )は主格です。先行詞が人の主格なので who が入ります(that も可)。
(2) 先行詞は the smartphone(物)で、( )のあとに I bought と「主語+動詞」が続いているので、( )は目的格です。先行詞が物の目的格なので which が入ります(that も可、省略も可)。
(3) 先行詞に the only がついているので、that が好まれる典型的なパターンです。( )のあとに answered と動詞が続いているので主格です。that が最も適切です。
答え:(1) who(that も可) (2) which(that・省略 も可) (3) that
例題2(標準)
問題
次の2つの英文を、関係代名詞を使って1つの文に書きかえよ。
(1) I have a cousin. + He works as a doctor in Canada. (2) She is reading a novel. + I lent the novel to her last week.
解答・解説を見る
(1) 2文目の He は a cousin を指しています。He は works の主語になっているので、主格の関係代名詞に置きかえます。先行詞は人なので who を使います。
I have a cousin who works as a doctor in Canada.(私にはカナダで医師として働いているいとこがいる。)
(2) 2文目の the novel は、1文目の a novel を指しています。the novel は lent の目的語(lent A to B の A の部分)になっているので、目的格の関係代名詞に置きかえます。先行詞は物なので which(または that)を使います。
She is reading a novel which I lent to her last week.(彼女は、私が先週彼女に貸した小説を読んでいる。)
目的格なので、この which は省略して She is reading a novel I lent to her last week. とすることもできます。
答え:(1) I have a cousin who works as a doctor in Canada. (2) She is reading a novel which(that) I lent to her last week.(which/thatは省略可)
例題3(応用)
問題
次の英文には、関係代名詞の使い方に誤りが1か所ある。誤りを指摘し、正しい文に直せ。
The scientist which discovered this new material was awarded a prize last year.
解答・解説を見る
先行詞は the scientist で「人」です。ところが、この文では which が使われています。先行詞が人の場合、主格の関係代名詞には who(または that)を使わなければならず、物・動物を先行詞にとる which は使えません。
なお、この文の which は discovered の主語になっている主格の関係代名詞なので、省略することもできません。
答え:The scientist who(that) discovered this new material was awarded a prize last year.
確認問題
問題
次の日本語を、関係代名詞who・which・thatのいずれかを使って英語に直せ。「これは、私の姉が昨年書いた本だ。」
答え
This is the book which(that) my sister wrote last year.(目的格なので which/that は省略も可)