読解 / 長文読解実践
よくある間違い
間違い1: 物語文で、感情を表す単語が出てこないと心情がわからないと思い込む
よくある誤答例
物語文中に nervous や happy のような感情の単語が見当たらないと、「この場面の心情はわからない」とあきらめてしまう。
なぜ間違いなのか
英語の物語文では、心情は身体の反応(his hands felt cold)、行動の変化(he found himself focusing on the words)、せりふなど、間接的な描写を通して示されることが非常に多くあります。感情の単語だけを探していると、多くの手がかりを見落とします。
正しい考え方
身体的な反応・声や表情の変化・行動の変化といった、間接的な心情描写のパターンを知っておき、感情の単語がなくても、これらの描写から心情を推測する練習をしましょう。
間違い2: 物語文の出来事の順序を、本文に書かれている文の順番だけで判断する
よくある誤答例
物語の中に回想シーン(過去の出来事を後から説明する部分)があるのに気づかず、本文に書かれている順序がそのまま出来事の時系列だと思い込んでしまう。
なぜ間違いなのか
物語文では、Several years earlier(数年前のことだが)のように、後から過去の出来事を挿入する構成が使われることがあります。本文の記述順と、実際に出来事が起こった時系列は、必ずしも一致しません。
正しい考え方
時を示す語句(then, several years earlier, by the time など)に必ず注目し、それぞれの出来事が「いつ」起こったことなのかを、本文の記述順とは切り離して整理しましょう。
間違い3: 譲歩(Admittedly, It is true that ~)の部分を、筆者の結論だと誤解する
よくある誤答例
評論文の主題を問う設問で、Admittedly や It is true that で始まる、筆者が一度反対意見を認めている部分を、そのまま筆者の主張だと思い込んで選択肢を選んでしまう。
なぜ間違いなのか
譲歩の部分は、あくまで反対意見に一理あることを認めているだけであり、筆者自身の最終的な主張ではありません。多くの場合、その直後に However が続き、そこから筆者本来の主張が展開されます。
正しい考え方
Admittedly, It is true that, Of course のような語句を見つけたら、「この後に However が続き、話が転換するはずだ」と予測しながら読み進め、筆者の主張は譲歩の部分ではなく、その後に続く部分から探しましょう。
間違い4: グラフの軸やラベルを確認せずに、本文の数値表現だけで判断する
よくある誤答例
グラフのタイトル・軸・単位を確認せずに、本文中の「増加した」「最も多い」といった表現だけを頼りに答えを選んでしまう。
なぜ間違いなのか
グラフの縦軸・横軸が何を表しているか、単位が何か(人数なのか、割合なのか)を確認しないと、本文の数値表現がグラフのどの部分に対応するのかを正しく特定できません。
正しい考え方
グラフや表を見たら、まずタイトル・軸・凡例・単位を確認する習慣をつけましょう。そのうえで、本文中の数値表現がグラフのどの項目・どの期間に対応するのかを、1つずつ照合していきます。
間違い5: respectively の対応関係を、逆に取り違える
よくある誤答例
A and B increased by 15% and 40%, respectively. という文で、respectively の対応関係を確認せず、AとBのどちらがどちらの数値かをあいまいなまま読み進めてしまう。
なぜ間違いなのか
respectively(それぞれ)は、直前に述べられた複数の主語と、複数の数値を、述べられた順番のまま1対1で対応させる語です。順番を逆に取り違えると、数値をまったく逆に理解してしまいます。
正しい考え方
respectively を見つけたら、直前に並べられた主語の順番と、数値の順番を1つずつ指で追いながら対応させ、どちらがどちらの数値かを確実に確認しましょう。
間違い6: 「増加した」と「最も多い」を混同する
よくある誤答例
あるグラフの説明で「Xの割合が増加した」とあるのを見て、「Xの割合が(他の項目より)最も多い」という意味だと勘違いしてしまう。
なぜ間違いなのか
「増加した(increased)」は、その項目自身が過去と比べて大きくなったことを表す表現です。一方「最も多い(the highest / the largest)」は、他の項目と比べてその時点で一番大きいことを表す表現です。この2つは全く別の情報であり、増加していても他の項目より少ないままということもあります。
正しい考え方
グラフの記述を読むときは、「時間の経過による変化(増加・減少)」を述べているのか、「ある一時点での項目同士の比較(最大・最小)」を述べているのかを、必ず区別しましょう。
間違い7: 数値データの単位を確認せずに計算してしまう
よくある誤答例
表の数値が「千回」単位で書かれているのに、それに気づかず「80」「150」をそのまま「回」の数字として扱ってしまう。
なぜ間違いなのか
表やグラフには、%、人、千回、万円のように、様々な単位が使われます。単位を見落とすと、たとえ計算自体が正しくても、答えの桁が大きくずれてしまいます。
正しい考え方
表やグラフを読むときは、タイトルや見出しに書かれている単位を必ず確認し、計算した後の答えにも、正しい単位をつけて答える習慣をつけましょう。