英作文
共通テスト対策
この科目の共通テストでの傾向
大学入学共通テストの英語(リーディング・リスニング)は、どちらもマークシート形式で解答する試験であり、実際に自分で英文を書く記述式の問題は出題されません。したがって、英作文(和文英訳や自由英作文)そのものが共通テストで直接問われることはない、という点をまず正しく理解しておく必要があります。
しかし、だからといって英作文の学習が共通テスト対策にとって無意味というわけではありません。共通テストのリーディングでは、限られた時間の中で大量の英文を正確に読み取る力が求められますが、この読解力を支えているのは、結局のところ「英語の文構造を正しく理解する力」です。英作文の学習を通じて、SVOの語順、時制の一致、可算・不可算の区別といった英文法の骨格を、自分の手で英文を組み立てながら体に染み込ませておくと、リーディングで複雑な文に出会ったときにも、構造を素早く見抜けるようになります。
英作文力が直接得点に結びつくのは、多くの場合、共通テストではなく、個別大学が実施する二次試験や、英検・GTEC・TEAPといった外部検定試験です。国公立大学の二次試験や難関私立大学の入試では、和文英訳(日本語の文や文章を英語に訳す問題)や、自由英作文(与えられたテーマについて自分の意見を英語で述べる問題)が、依然として頻出の出題形式です。また、英検などの外部検定試験は、その成績が大学入試の得点に加算されたり、出願資格として利用されたりすることが増えており、そのライティングセクションでも、自由英作文と同じ「結論→理由→具体例→結論」の型が高く評価されます。
このように、英作文の対策は「共通テストの得点力の土台」であると同時に、「二次試験・外部検定試験で直接得点になる力」でもあります。志望校の入試方式を早めに確認し、二次試験や外部検定試験で英作文が課される場合は、共通テスト対策と並行して、計画的に取り組んでいくことが大切です。
単元別の対策ポイント
英作文の基礎
- 和文英訳では、まず日本語の主語をそのまま英語の主語にできるかどうかを確認しましょう。「〜のおかげで」「〜のため」のような表現では、無生物主語構文に組み替えたほうが自然な英文になることがよくあります。
- 「〜てしまう」「〜がち」のように日本語特有のニュアンスを持つ表現は、単語を一つ一つ訳そうとせず、その表現が伝えたい気持ち(完了・後悔・傾向など)を確認してから、対応する英語の定型表現に置き換えましょう。
- 英文を書き終えたら、必ず「冠詞(a/an/the)」「時制の一致」「単数・複数(三単現の-sを含む)」の3点を見直す習慣をつけましょう。この3点は、和文英訳で最も減点されやすいポイントです。
自由英作文
- 自由英作文は、思いついたことを書き並べるのではなく、「結論→理由→具体例→結論」という型に当てはめて書くことを徹底しましょう。型があることで、時間内に一貫性のある文章を書きやすくなります。
- First, In addition, On the other hand, In conclusionなど、場面ごとのつなぎ言葉をあらかじめ覚えておくと、文章の論理の流れがはっきりし、採点者にも意図が伝わりやすくなります。
- 指定された語数に対して、結論・理由・具体例・結論の再主張にどれくらいの分量を割り振るかを、書き始める前に大まかに決めておくと、語数不足や内容不足を防げます。同じ単語や表現を繰り返しすぎないよう、パラフレーズの技術も活用しましょう。
実戦問題
実戦問題1
問題
次の日本語を英語にしなさい。
「その事故のせいで、彼は学校に遅刻した。」(主語:the accident)
解答・解説を見る
「〜のせいで」という原因を表す日本語なので、指定どおり the accident(その事故)を主語にした無生物主語構文で表します。「(人)を遅刻させる」は make + 人 + late で表せます。
答え:The accident made him late for school.
(別解:The accident caused him to be late for school.)
実戦問題2
問題
次の英文には、冠詞と時制に関する誤りが合わせて2か所ある。誤りを指摘し、正しい文に直しなさい。
"When I was student, I want to be a doctor."
解答・解説を見る
まず、student の前に冠詞がありません。student(生徒・学生)は可算名詞であり、単数形で「一人の生徒」として使う場合は a を付ける必要があります(a student)。
次に、When I was a student(私が生徒だったとき)という過去の時点について話しているので、後半の動詞 want も過去形 wanted にそろえる必要があります。
答え:When I was a student, I wanted to be a doctor.
実戦問題3
問題
次のテーマについて、あなたの意見を60〜80語程度の英語で書きなさい。
"Do you think students should be allowed to choose their own school subjects freely? Give your opinion with reasons."
解答例を見る
まず結論をはっきり述べ、その後に理由を2つ、具体例を1つ加えて、最後に結論を再主張する、という型に当てはめて書きます。
解答例:
"I think that students should be allowed to choose their own school subjects freely. First, students learn more effectively when they study subjects they are genuinely interested in. Second, having a choice helps students take responsibility for their own learning. For example, a student who chooses to study computer science because of personal interest is likely to spend extra time practicing outside of class. For these reasons, I believe schools should give students more freedom to choose their subjects."
(参考訳:私は、生徒が自分の科目を自由に選べるようにするべきだと思う。第一に、生徒は本当に興味のある科目を学ぶときに、より効果的に学習する。第二に、選択肢があることで、生徒は自分の学習に責任を持つようになる。例えば、個人的な興味からコンピューターサイエンスを選んだ生徒は、授業外でも余分に練習する時間を使う可能性が高い。これらの理由から、私は学校が生徒にもっと科目選択の自由を与えるべきだと考える。)